Photographer: JB REED

米ブラックストーン:トムソン・ロイターF&R事業の過半取得へ

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  • カナダの年金とGICもブラックストーンと共同で出資へ
  • ブラックストーンとパートナーにとって画期的な取引-PE責任者
Photographer: JB REED

ブラックストーン・グループ率いる投資家グループは30日、トムソン・ロイターのファイナンシャル&リスク(F&R)事業の過半数株式を取得することで合意したと発表した。同事業の価値を200億ドル(約2兆1800億円)と評価する今回の取引はブラックストーンにとって10年ぶりの大型買収となる。

  同日の発表資料によると、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)とシンガポール政府投資公社(GIC)も同事業の55%の株式取得に向けブラックストーンと共に出資する。トムソン・ロイターはF&R事業の株式45%を保持する。同事業はデータや分析、トレーディングのサービスをウォール街や世界の金融の専門家に提供しているが、取材活動の事業は含まれない。

  ブラックストーンのプライベートエクイティ(PE)担当グローバル責任者ジョー・バラタ氏は「F&R事業の成長を持続させるためトムソン・ロイターと提携したことは喜ばしい。これはブラックストーンと当社の投資パートナーにとって画期的な取引だ」との見解を示した。

  トムソン・ロイターは今回の売却により、優先株などを含め約170億ドル相当を受け取る。同社はこの資金を債務返済や新しい独立企業の設立、企業の合併・買収(M&A)、自社株買いなどに利用する。

  新生F&Rはロイター通信のニュースや論説に対して年間3億2500万ドル以上支払う30年契約を締結。

  事情に詳しい関係者1人が今回の取引発表前に話したところによれば、ブラックストーンはトムソン・ロイターのF&R部門のデータや外国為替・国債取引プラットフォーム、リスク・コンプライアンス事業の成長性に魅力を感じていた。同事業は非公開企業としての方が迅速に事業を改善できると関係者は述べた。F&R部門は2016年の調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)の半分以上を占めていた。

  ブルームバーグ・ニュースの親会社であるブルームバーグ・エル・ピーは、ニュースおよび金融情報などの提供でトムソン・ロイターと競合関係にある。ブルームバーグ・エル・ピーのピーター・グラウアー会長はブラックストーンの非業務執行取締役。

原題:Blackstone to Buy Thomson Reuters Unit in $20 Billion Deal (1)(抜粋)

(ブラックストーン幹部の話などを追加して更新します.)
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