アップル・アイフォーンXのスーパーサイクルに疑念-決算発表迫る

  • 当初予想を下回るとの投資家の認識強まるとバーンスタイン
  • 2月1日の決算・見通し発表で不透明さは解消される見込み

A customer sets up an Apple Inc. iPhone X smartphone.

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

アップルの株価は昨年、「iPhone(アイフォーン)」10周年記念モデルの「X(テン)」が大ヒットするとの予想に後押しされ、約50%上昇した。しかし、「X」の需要は最も楽観的な予測に届いていないと、サンフォード・C・バーンスタインが指摘した。

  バーンスタインはこの数カ月、販売台数予想を引き下げてきた。しかしアップルが昨年10-12月(第1四半期)決算と1-3月(第2四半期)見通しを発表する2月1日に不透明さは解消される事になりそうだ。

  バーンスタインのアナリスト、トニ・コサナギ氏は29日の調査リポートで、「投資家の間で、アイフォーンの現在のサイクルは当初の予想を下回る可能性が極めて高いとの認識が強まっている」と述べた。

  アナリスト予想によれば、10-12月期の総売上高はアイフォーンの平均販売単価の上昇に加え、アプリや楽曲、クラウド・ストレージといったサービスの増強が奏功し、11%増となる見通し。それでも大型ディスプレーのアイフォーン投入が既存ユーザーの機種変更や新規ユーザー獲得の「スーパーサイクル」を引き起こした3年前の10-12月期と比べれば、増収率は3分の1強にとどまる。スーパーサイクルでアップルの株価は大幅上昇し、時価総額で1位となった。

  だが、このところはアイフォーン需要を巡りアナリストによる懸念材料の指摘が相次ぎ、アップルの株価は終値ベースで上場来高値を記録した今月18日から約7%下げている。凱基証券(KGIセキュリティーズ)の郭明錤アナリストは中国での「X」の販売が予想を下回っていると警告。JPモルガンは「需要が急速に冷え込んでいる」と分析し、米調査会社コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ(CIRP)は10-12月期のアイフォーン販売全体に占める「X」の割合は20%にとどまったとの調査結果を発表した。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストらは最近の調査リポートで、「『X』がアイフォーン6と似たようなスーパーサイクルを生み出すという希望はついえた可能性がある」と指摘した。

原題:Apple’s IPhone X Super Cycle in Doubt as Earnings Approach(抜粋)

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