1月30日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が下げ幅縮小、米財務長官のドル発言や原油安で

  30日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小動き。ドル指数は下げ幅を縮小した。長期的に強いドルを支持するとの方針をムニューシン米財務長官が示したのが手掛かりとなった。投資家はトランプ大統領がこのあと行う一般教書演説を待っている。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は小幅安。アジア時間に上昇していたものの、米国時間に下げに転じ一時0.4%安となったが、長期的には強いドルを「断然」支持するとのムニューシン長官の発言を受けて下落分の大半を取り戻した。長官発言の前にもドルは、ニューヨーク原油の続落を背景に、資源国通貨に対し上昇を始めていた。

  ニューヨーク時間午後4時42分現在、ドル指数は前日比0.1%未満の低下。ドルは対円で0.2%安の1ドル=108円79銭。対ユーロでは0.2%下げて1ユーロ=1.2402ドル。

  投資家は、トランプ大統領が30日の一般教書演説で貿易ないしドルに言及するかどうかに注目している。

  株式の急落を受け、JPモルガン・チェースのグローバルFXボラティリティー指数は4カ月ぶりの高水準に達した。これはトレーダーが方向を問わずドルの急激な変動をますます警戒していることをうかがわせている。

  ユーロは対ドルで小幅高。一時はユーロ圏域内総生産(GDP)が堅調な経済成長を裏付けたことを受け、1ユーロ=1.2454ドルで日中高値を付けていた。

欧州時間の取引

  スイス・フランと円の対ドルでの上げが目立った。フランは最近、スイス国立銀行(中央銀行)が景気刺激策を縮小すると見込んだ実需勢やマクロ投資家によるフラン買い持ち高の積み増しを支えに、上昇基調が続いている。

  ユーロはドイツの州別インフレ指標には反応せず、ユーロ圏成長指標の堅調を受けて上昇した。
原題:Dollar Reverses Losses as Mnuchin Speaks, Crude Oil Drops(抜粋)
Swiss Franc Gains on Policy Bets as Dollar Slips Before Trump(抜粋)

◎米国株・国債・商品:主要株価指数が続落-国債も値下がり

  30日の米株式相場は続落。ダウ工業株30種平均の下げ幅は362ドルを超えた。2日間の下げとしては昨年5月以来最大。一方で米10年債利回りは2014年4月以来の高水準を付けた。

  • 米国株は続落、ダウ平均の下げ幅は362ドル超
  • 米国債は値下がり、10年債利回りは一時14年4月以来の高水準
  • NY原油は続落、米在庫増加見通しで供給拡大への警戒強まる
  • NY金は3日続落、勢い失速

  企業決算や米金融当局の政策決定、米大統領の一般教書演説、主要経済指標などを控え、この日の市場には慎重姿勢が広がった。主要株価指数は全て続落。年初からの上昇を受けた利益確定売りが続いた。10年債利回りは一時2.73%を上回り、14年4月以来の高水準を付けた。

  S&P500種株価指数は前日比1.1%安の2822.43。ダウ工業株30種平均は362.59ドル(1.4%)下げて26076.89ドル。ナスダック総合指数は0.9%下落。ニューヨーク時間午後4時49分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.72%。 

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続落。米エネルギー情報局(EIA)が発表する週間統計で原油とガソリン両方の在庫増加が予想されていることから、供給が再び拡大し始めるとの警戒が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比1.06ドル(1.6%)安の1バレル=64.50ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は44セント下げて69.02ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日続落。先週は2016年8月以来の高値をつけていた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前日比0.4%安の1340ドルで終了した。

  この日の株式市場では、売りを加速させる材料が複数あった。メットライフが前日示した暫定決算は市場予想を下回った。またアマゾン・ドット・コムとJPモルガン・チェース、バークシャー・ハサウェイが米国内従業員へのヘルスケアサービス提供に向け3社共同で取り組む計画を発表。これを受けてヘルスケア関連株は軒並み売られた。また時価総額で世界最大のアップルは、3カ月ぶり安値に下落。当局の調査を受けているとの報道や、「iPhone(アイフォーン)X(テン)」の需要を巡る懸念が重しとなった。このほか原油相場の下落を手掛かりにエネルギー株も安い。

  ジャナス・ヘンダーソンの調査ディレクター、カーメル・ウェルソ氏は「1カ月で極めて大きく動いたため、不安を引き起こした。今年初めに株式に膨大な資金が流入していた」と分析。もう既に十分稼いだとして、売りに動く投資家もいるかもしれないと続けた。

  投資家は企業の増益や経済成長の加速、米減税を巡る楽観がさらに相場を押し上げるかどうか見極めようとしている。ゴールドマン・サックス・グループは世界的な株式相場の調整を予想しているが、そうなっても買いの好機になるだろうと指摘している。
原題:Stocks Tumble, Bonds No Haven as Selloff Worsens: Markets Wrap(抜粋)
Oil Takes Biggest Hit This Year on Fears U.S. Stockpiles Grew
PRECIOUS: Gold Mining Shares Set for Biggest Loss Since December

◎欧州株:ストックス600、業種別全て下落-年初来好調な銘柄に売り

  2018年に入って初めての世界的株安となった30日、欧州株式相場では年初来上昇率が最も好調だった指数が大きく下落した。

  ギリシャのアテネ総合指数は前日比2.1%安、イタリアのMIB・FTSE指数は1.3%安。欧州株の指標であるストックス600指数は0.9%安で、2カ月強で最大の下げ幅を記録した。同指数の業種別は19業種全て値下がり、特に1月の上昇率が全体の指数を上回っていた基礎資源や銀行の下げがきつかった。
原題:Europe’s 2018 Stock Winners Turn Losers as Selloff GripsMarkets(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が堅調、低調なインフレ統計が支え

  30日の欧州債市場では、ドイツ国債が低調なインフレ統計を受けて小幅な上昇を維持した。ドイツの消費者物価指数上昇率は予想に反して減速し、ユーロ圏のインフレ率もエコノミスト予想を下回る恐れが意識された。イタリア10年債は入札後、朝方の上げを消した。

  ドイツの1月のEU基準CPI上昇率は前年同月比1.4%、エコノミスト予想は1.6%。

  イタリア政府は2028年2月償還債(クーポン2%)を45億ユーロ発行。応札倍率は1.25倍と、昨年12月に行われた10年債(クーポン2.05%)入札の1.82倍を下回った。
原題:Bunds Supported by Inflation Data; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

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