きょうの国内市況(1月30日):株式、債券、為替市場

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●日本株ことし最大の下げ、米金利高で「適温」逆流を警戒-全業種安い

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  東京株式相場は、主要株価指数が下げ幅、下落率でことし最大を記録。米国の長期金利が約4年ぶりの高水準に達し、過剰流動性の逆流や為替の円高リスクに対する警戒が強まった。電機や化学、情報・通信、その他金融株のほか、原油反落を受けた鉱業、石油株など全業種が安い。

  TOPIXの終値は前日比22.32ポイント(1.2%)安の1858.13と反落、日経平均株価は337円37銭(1.4%)安の2万3291円97銭と5営業日続落。両指数の下げ幅、下落率は昨年12月6日以来の大きさ。

  SMBC信託銀行投資調査部の佐溝将司マーケットアナリストは、「米国の長期金利上昇が流動性相場の逆回転を意識させ、『適温相場』のゆがみが見えてきたことを嫌気した」と指摘。米長期金利は2016年12月と17年3月に2.6%を上限としていたが、「この水準を抜けてきたことで上昇に弾みがつきやすい」と懸念を示した。

  東証1部33業種は全て下げ、下落率上位は石油・石炭製品、鉱業、その他金融、建設、電機、ガラス・土石製品、保険、サービス、化学など。

  売買代金上位では信越化学工業や楽天、リクルートホールディングス、決算内容が市場コンセンサスを下回り、ネガティブと三菱UFJモルガン・スタンレー証券が指摘した積水化学工業が安い。半面、四半期営業利益が市場予想を超過したJSRは急騰。通期利益計画を上方修正し、野村証券が目標株価を上げた日立建機、四半期営業利益が市場予想を上回ったヤクルト本社も高い。

  東証1部の売買高は17億272万株、売買代金は3兆3217億円、TOPIX浮動株見直しに伴うリバランスがあった影響で代金は前日から28%増えた。値上がり銘柄数は255、値下がりは1760。

●長期金利が半年ぶり高水準、一時0.095%-米金利先高警戒で売り圧力

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  債券相場は下落。長期金利は一時0.095%と半年ぶりの高水準を付けた。米国の10年国債利回りが2014年以来となる2.7%台に乗せて推移することへの警戒感から売り圧力が掛かった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の349回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.085%で取引を開始。午後には0.095%と新発債として昨年7月11日以来の高水準を付け、その後は0.09%に戻した。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「米景気に対する見方が減税効果などで強めになっているほか、欧州でも金融政策正常化に関する発言もあり、海外金利は上昇基調。日本の金利も引っ張られている感がある」と指摘。この日の米国時間に控えているトランプ大統領の一般教書演説については、「目新しい内容は見込めないものの、どちらかというと金利が上がる方に反応しやすい。円債は海外金利がさらに上がるかどうかというところ」と述べた。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比6銭安の150円25銭で開始。午後には2年債入札の結果が好調と受け止められ、やや下げ渋る場面もあったが、取引終了にかけて売られ、一時150円12銭と、中心限月の日中取引ベースで昨年10月3日以来の安値を付けた。結局は14銭安の150円17銭で引けた。

  財務省が実施した2年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円46銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値100円45銭5厘を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.02倍と、前回の4.32倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は3厘と、前回の9厘から縮小した。

●ドル・円は下落、日米の株安重し-米一般教書演説・FOMC見極め

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  東京外国為替市場のドル・円相場は下落。米国でトランプ大統領の一般教書演説や連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、米国債利回り上昇を受けてドル買い・円売りが先行した後、午後に入って日米の株価下落が重しとなり、水準を切り下げた。

  ドル・円相場は午後3時1分現在、前日比0.3%の1ドル=108円68銭。午前に109円20銭まで上昇した後、午後に入って下落に転じ一時108円63銭まで下げた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%高の1123.10。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「ドル・円は株が多少弱いことをにらみながらの動きに見える。また月末であることも多少重しになっているかもしれない」と説明。「あすの東京時間に一般教書演説があり、その後にはFOMCがある。市場はそれぞれに振らされる可能性はあるが、あまり長続きする動きにならない可能性もある」と述べた。

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