コンテンツにスキップする

孫より高い中年層の入院率-米でインフル猛威、子どもたちから感染か

  • 学校に戻る子どもからの伝染が1月後半の大きな感染要因のようだ
  • 入院率、抵抗力が強いはずの50~65歳が予想外の2位-1位は高齢者

冬休みから学校に戻る子どもたちが持ってくるのは、新しいおもちゃだけではない。インフルエンザウイルスも学校や家庭に持ち込むようで、米国では2009年の豚インフル流行以来の水準に感染が広がっていると保健当局者は言う。今シーズンが終わるまでにインフルを発端に5万人以上の米国人が死亡すると専門家は予想する。

  米疾病対策センター(CDC)によれば、感染の勢いが収まり始めた地域もあるが、全米の大半では引き続き脅威だ。CDCのブレンダ・フィッツジェラルド所長は、インフル感染に伴う死亡率が急上昇し、過去1週間で7人の子どもが新たに死亡したと説明する。これまでに37人の子どもが死亡した。

relates to 孫より高い中年層の入院率-米でインフル猛威、子どもたちから感染か

出所:CDC

  CDC国立予防接種・呼吸器疾患センターのディレクター、ダン・ジャーニガン氏は「冬休み後に感染が急増している。全ての年齢層に広がっているが、子どもは特にそうだ」と指摘。「学校に戻る子どもたちからの伝染が1月後半の大きな感染要因となっているようだ」と語る。

  CDCによると、今シーズンのインフルエンザ流行は、71万人が入院し5万6000人が亡くなった14年後半から15年初めにかけての状況に似てきている。CDCは今シーズンも同じような入院患者・死亡者数を想定しているとジャーニガン氏は語る。感染状況は州ごとに異なるが、カリフォルニアの入院患者は14-15年の4倍、ミネソタは2倍だ。ニューヨークでは全米平均を上回りつつある。

  予想外なのは、一般的に抵抗力が強いとされる中年層にも感染が拡大していることだ。入院する割合は高齢者が最も高いが、ベビーブーマー世代でも比較的若い50-65歳が2位だとジャーニガン氏は指摘。インフルと心臓発作のリスク増大を結び付けた研究報告が最近出されたことを踏まえると、この世代には悪いニュースだ。「ベビーブーマーの入院率は今では自分たちの孫より高い」と同氏は話している。

原題:This Year’s Flu Season Keeps Getting Worse, Now Thanks to Kids(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE