12月鉱工業生産は3カ月連続上昇、予想上回る-基調判断据え置き

更新日時
  • 指数は前月比2.7%上昇の106.3、予想中央値は1.5%上昇
  • 1月は前月比4.3%低下、2月は同5.7%上昇-製造工業生産予測調査

昨年12月の鉱工業生産指数は、前月比で3カ月連続の上昇となり、市場予想を上回った。基調判断は「生産は持ち直している」に据え置いた。経済産業省が31日発表した。

キーポイント


  • 指数は前月比2.7%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は1.5%上昇)の106.3-前月は0.5%上昇
  • 前年同月比は4.2%上昇(予想は3.3%上昇)-前月は3.6%上昇
  • 製造工業生産予測調査によると、1月は前月比4.3%低下、2月は同5.7%上昇


背景

  日本経済は、世界的な景気回復を背景に輸出主導で成長が続いており、生産にも波及している。政府の1月の月例経済報告では、生産は「緩やかに増加している」との判断を維持。内需を支える個人消費は「持ち直している」に7カ月ぶりに上方修正したが、引き続き生産を安定軌道に乗せる鍵となる。

  一方で、企業にとっては、円高方向の為替の動きは懸念材料だ。今年に入り、一時113円台を付けていたドル・円相場は、日本銀行が長期国債買い入れ額を減らしたことを受け、円高が進行。その後もムニューシン米財務長官や日本銀行の黒田東彦総裁ら、日米要人の発言で円が買われる場面もあった。

エコノミストの見方

  • 大和証券の永井靖敏チーフエコノミストは電話取材で、世界経済の好調に加え、半導体など日本の強い分野の成長が続いており「生産は堅調な傾向が続く」と分析した。製造工業生産予測調査では、1月は前月比低下する見通しだが、永井氏は傾向は変化しないとみている。
  • 三井住友信託銀行の花田普調査部経済調査チーム長は設備投資を占う資本財出荷が増加ペースを拡大していることから「いい結果だった」と評価した。設備投資と輸出が好調で、日本経済は10ー12月期もプラス成長が維持できると分析している。

詳細

  • 15業種のうち12業種が前月比上昇、3業種が低下
  • 輸送機械工業とはん用・生産用・業務用機械工業が上昇をけん引
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