国内私募リート資産:伸び半減、利回り低下で投資家目線合わず-昨年

  • 2兆4298億円と前年比で21%増加、11年以降で最低の伸び率になる
  • 不動産価格上昇による投資利回り低下が組成にブレーキと専門家

国内機関投資家の資金を不動産投資で運用する私募リートの資産増加ペースが、2017年は半減したことが分かった。投資利回りが低下して投資家の資金流入が鈍化している。

  不動産証券化協会が三菱地所や三井不動産といった23法人の運用する私募リートを対象とした調査によると、昨年の私募リート資産総額は2兆4298億円と前年比21%増だった。伸び率は16年と15年はいずれも40%を超えており、21%は少なくとも11年以降で最低になる。

  実物不動産やリートといった不動産証券化商品に投資している年金(総資産額140億円以上)の比率は17年度調査の基金数ベースで58%に達した。同協会が調査を開始した01年以降で過去最高となった。超低金利の中で投資家の間では不動産投資への意欲は高いが、投資家の目線がリートの利回りと合わずに組成が伸び悩んでいる。

国内私募リートの資産伸び率

出典:不動産証券化協会

  都市未来総合研究所の平山重雄・常務執行役員は、私募リート資産の伸び率が鈍化している背景について「現物不動産価格の上昇による不動産投資利回りの低下が、私募リート新規組成にブレーキになっているとみられる」と分析した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE