米政府の5G通信網計画、連邦通信委や業界ロビー団体が反対

  • トランプ政権、米国や欧州の企業と協議-関係者
  • 携帯電話業界は政府の管理よりも自由な市場を支持
Photographer: Chris Goodney
Photographer: Chris Goodney

中国やサイバーセキュリティーを巡る懸念を背景に、トランプ政権が検討している安全な第5世代(5G)移動通信網の構築計画に米規制当局や携帯電話業界が反対している。同通信網構築では、政府管理の可能性も議論されている。

  連邦通信委員会(FCC)のパイ委員長(共和党系)は声明で、いかなる政府管理にも反対を表明、「連邦政府が全米で5G通信網を構築・運営する案には反対する」と述べ、「国営5G通信網の構築に連邦政府が取り組めば高くつく上、米国が5Gの未来を勝ち取るために必要な政策に逆効果となる」と指摘した。さらに、携帯電話業界が「革新と投資を先導する」のに最もふさわしいと訴えた。

ブルームバーグのアビゲイル・ドゥーリトルが米国の5G通信網に関する提案について報告

(出所:Bloomberg)

  ホワイトハウスのサンダース報道官は29日の会見で、議論は初期の段階にあると述べ、「安全なネットワークが必要だということ以外、何の決定も全く下されていない」と説明した。

  携帯電話業界も、同計画の阻止に動こうとしているようだ。AT&Tベライゾン・コミュニケーションズなどが加盟する主要業界団体は29日、競争の激しい市場こそ5G技術で米国のリードを確実にする最良の選択肢だとの見解を表明した。

  この声明は5G技術を連邦資金で推進する可能性について、トランプ政権が米国や欧州の企業と予備的協議を行っているとの報道を受けたもの。ただ、計画について知る政権当局者2人が匿名を条件に語ったところによると、財源や管理についての重要な結論には至っていないという。政府は9月末までに計画を決定し、今後数年間で構築することを目指していると当局者1人は明らかにした。

原題:U.S. Bid to Build 5G Network Opposed by FCC and Mobile Lobby (1)(抜粋)

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