Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

ドル・円は下落、日米の株安重し-米一般教書演説・FOMC見極め

更新日時
  • 午前に109円20銭まで上昇した後、午後に108円63銭まで下落
  • ドル・円は株が弱いことをにらみながらの動き-ソシエテ
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

東京外国為替市場のドル・円相場は下落。米国でトランプ大統領の一般教書演説や連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、米国債利回り上昇を受けてドル買い・円売りが先行した後、午後に入って日米の株価下落が重しとなり、水準を切り下げた。

  ドル・円相場は30日午後3時1分現在、前日比0.3%の1ドル=108円68銭。午前に109円20銭まで上昇した後、午後に入って下落に転じ一時108円63銭まで下げた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%高の1123.10。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「ドル・円は株が多少弱いことをにらみながらの動きに見える。また月末であることも多少重しになっているかもしれない」と説明。「あすの東京時間に一般教書演説があり、その後にはFOMCがある。市場はそれぞれに振らされる可能性はあるが、あまり長続きする動きにならない可能性もある」と述べた。

  30日の東京株式市場は大幅下落。日経平均株価は午後に一時395円(1.7%)安まで下落幅を拡大した。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、「株が落ちたので、ドル・円も下落した。午前中は一般教書演説前のポジション調整で買い戻される局面もあったが、109円台は重かった。後場に入っていきなり株が売られたので、それにつられて行って来いになってしまった」と説明し、目先のコアレンジは108円50銭~109円辺りとの見方を示した。
   
  一方、米10年債利回りはこの日の時間外取引で上昇し、一時4ベーシスポイント(bp)高の2.73%程度と2014年4月24日以来の高水準を付けた。

  FRBは30、31日にFOMCを開く。イエレン議長にとって最後の会合となる。市場では政策金利の据え置きが見込まれている。JPモルガン・チェース銀行の佐々木融市場調査本部長は、「FOMCでは年内利上げの示唆があるか注目。ただフェデラルファンド(FF)金利先物で年内2.7回の利上げをすでに織り込んでいる。米利上げ期待が高くてもドルは売られた」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.2364ドル。欧州では、10-12月期のユーロ圏国内総生産(GDP)速報値や1月のドイツ消費者物価指数(CPI)速報値(EU基準)などが発表される。

  ソシエテ・ジェネラル銀の鈴木氏は、「ユーロを通じたドル全体の重さも続いている。前日のドイツ国債利回り上昇などもあり、ユーロの1.23ドル前半では旺盛な需要がみられ、欧州中央銀行(ECB)正常化期待で上方向を見ている人は多い。隙あらば1.25ドル回復といった可能性は残っている」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE