ドル下落は終わっていない-リターン47%のマクロヘッジファンド

  • 昨年はドルがアジア通貨に対して下落する方向に正しい賭けを行った
  • チャン氏のファンドは昨年アジア株の上昇からも利益を得た

元クレディ・スイス・グループのトレーダー、チャーリー・チャン氏は、今のところドルの弱気見通しを堅持している。同氏のマクロヘッジファンドは昨年のリターンがプラス47%となり、ライバルを上回る運用成績を残した。

  チャン氏の「スプレンディッド・アジア・マクロ・ファンド」(運用資産約2億ドル=約218億円)は、2017年にアジア地域の新興市場通貨が対ドルで上昇する方向に正しい賭けを行った。チャン氏はシンガポールのオフィスから電話インタビューに応じ、トランプ米大統領の「アメリカ・ファースト(米国第一)」政策でドルに下押し圧力がかかり、昨年の流れが続く可能性が高いと予想した。

  ムニューシン米財務長官が先週、米国の貿易にとって「ドル安は良いこと」と発言したことで、ドルは昨年3月以来で最大の下げを記録。チャン氏はその一方で、米国のイールドカーブ(利回り曲線)がスティープ化し、ドルの安定に寄与すると考えている。

  スプレンディッド・ファンドは、17年はドル取引だけでなくアジア株の上昇からも利益を得た。一方、世界的な低金利やボラティリティーの落ち着きに伴い、ロコス・キャピタル・マネジメントやブレバン・ハワード・アセット・マネジメント、キャクストン・アソシエーツといったヘッジファンド運営会社のリターンは軒並みマイナスとなった。

Weaker Greenback

Most Asian currencies gained against the dollar in 2017

Source: Bloomberg

  チャン氏はまた、アジア新興市場通貨に対する円の弱気見通しと日本株への強気見通しを堅持。ただ、日経平均株価が昨年19%上昇したことを受けて、以前より慎重姿勢を強めている。

原題:Macro Hedge Fund That Made 47% Says Dollar Isn’t Done Falling(抜粋)

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