1月29日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが反発、利回り上昇で買い-一般教書演説控え

  29日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反発。トランプ米大統領による一般教書演説を30日に控えて買いが入った。北米自由貿易協定(NAFTA)協議の第6回会合が終了したものの、あまり材料視されなかった。

  米国債が売られ、10年債利回りが2014年以降で初めて2.70%を突破したため、ブルームバーグのドル指数は一時0.5%上昇する場面もあった。

  米個人所得と個人消費支出(PCE)はほぼ予想通りの伸びにとどまった。PCE価格指数は前年同月比1.7%上昇と前月の1.8%上昇から鈍化し、30-31日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前に当局が直面する課題をあらためて浮き彫りにした。

  ニューヨーク時間午後4時55分現在、ドルは対円で前営業日比0.4%高の1ドル=108円96銭。対ユーロでは0.4%上げて1ユーロ=1.2382ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇した。

  ドルはポンドやスイス・フラン、メキシコ・ペソに対しても上昇した。トレーダーによると、前週まで7週連続で下げていたドルのセンチメントは依然として弱く、大きな戻り局面を待ってドルを売りたい意欲がなお強い。

  トランプ大統領はインフラ投資や移民問題というアジェンダを推進するため、演説では民主・共和両党の合意の必要性を強調するとみられている。31日にはFOMC声明が発表される。同日は月末に当たり、ポートフォリオのリバランスに絡んだフローも入りやすい。雇用統計は2月2日に発表される予定。

  ドルは対円で、109円ちょうどから109円10銭近辺に控えていたドル売りをこなし、一時は109円20銭まで上昇した。

欧州時間の取引

  米国債利回りの上昇を背景に、ドルは主要10通貨全てに対して上げる展開となった。
原題:Dollar Gains Fade as Nafta Round Ends; Trump Speech, Fed Await(抜粋)
Dollar Rises as Higher Treasury Yields Spur Buying Ahead of Fed

◎米国株・国債・商品:S&P500種指数が9月以降で最大の下げ

  29日の米株式市場では、主要指数が全て下落。S&P500種株価指数は9月以降で最大の下げとなった。米国債も下げ、10年債利回りは一時2014年初め以来の高水準に上昇した。

  • 米国株は下落、S&P500種は9月以降で最大の下げ
  • 米国債も値下がり、10年債利回りは一時14年初め以来の高水準
  • NY原油は反落、ドル上昇で売りー米在庫増加の見通し
  • NY金は下落、プットコールレシオが上昇-ETF保有者はヘッジ模索

  ダウ工業株30種平均も約5カ月で最大の下げ。米国債は下落したが、個人消費支出(PCE)の統計発表後はこの日の安値を離れた。

  S&P500種株価指数は前週末比0.7%安の2853.53。ダウ工業株30種平均は177.23ドル(0.7%)下げて26439.48ドル。ナスダック総合指数は0.5%下落。ニューヨーク時間午後4時56分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.70%。

  ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのシニアポートフォリオ・アドバイザー、ケビン・キャロン氏は「比較的力強い期間が続いていた。年初以降、かなり急な上昇となっていた」と指摘。「予想株主資本利益率(ROE)は、バリュエーションの状況を背景に若干低下している。同時に、世界の投資家は債券利回りに注目している。利回りは上昇しており、世界的に債券の魅力がやや高まっているのかもしれない。いずれローテーションが起きるだろう」と続けた。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。ドルが上昇したことから、ドル建て資産の需要が減退した。米エネルギー情報局(EIA)が発表する週間統計で、米原油在庫は昨年11月初旬以降で初の増加が予想されている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前週末比58セント(0.9%)安の1バレル=65.56ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.06ドル下げて69.46ドル。

  ニューヨーク金相場は下落。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長にとって最後の連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる中、金連動型上場投資信託(ETF)「SPDRゴールド・シェアーズ」のプットコールレシオは先週末に2014年以来の高水準に達した。価格下落に備える動きが示唆された。ニューヨーク時間午後1時43分現在、金スポット相場は前週末比0.4%安の1オンス=1343.13ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.9%下げて1345.10ドルで終了した。

  今週は米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。31日に声明を発表する。イエレン議長にとっては最後のFOMCとなる。

  30日にはトランプ大統領が一般教書演説を行う。
原題:Stocks Fall Most in 2018 as Treasury Yields Climb: Markets Wrap(抜粋)
Oil Slips as Dollar Kills Crude’s Mojo, Storage Withdrawals End
SPDR Gold Put-Call Options Ratio Rises as ETF Holders Seek Hedge

◎欧州株:ストックス600が小幅下落、食品・飲料株に売り

  29日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が小幅に下落。 業種別の食品・飲料株指数は4カ月ぶりの安値に沈んだ。基礎資源株は 上昇した。

  ストックス600は前週末比0.2%安の399.80で終了。食品・飲料株指 数は0.9%安。基礎資源株は1.3%高で2日続伸。

  個別では、グレンコアが3.3%上昇した一方、バンキアは4.3%値下 がり。
原題:Europe Stocks Inch Lower as Food and Beverage Companies Slump(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債利回りが上げ幅縮小、ECBの方針巡る報道で

  29日の欧州債市場は、ドイツ債利回りが上げ幅をやや縮小。欧州中 央銀行(ECB)の政策委員会が資産購入策について、突然終了させる よりも3カ月程度かけて徐々にゼロにする方針を堅持しているとの報道 に反応した。今週はユーロ圏の消費者物価や経済成長の統計発表が控え ているため、この日の午後に見られた債券売りの一部はポジション調整 だとする声もトレーダーから聞かれた。

  朝方の取引では、ドイツ5年債利回りが2015年以来初めてプラス圏 に浮上。
原題:Bund Yields Slip from Day’s Highs; End of Day Curves, Spreads(抜粋)


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