きょうの国内市況(1月29日):株式、債券、為替市場

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●TOPIX4日ぶり小反発、石油や好業績の信越化高い-円高懸念重し

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  東京株式相場は、TOPIXが小幅ながら4営業日ぶりに反発。海外原油市況の上昇を材料に石油株が業種別上昇率のトップ。業績計画を上方修正した信越化学工業が大幅高と化学株も上げた。米国経済統計の堅調、株高トレンドの持続も投資家心理にプラス。

  半面、為替の円高進行リスクに対する懸念は根強く、主要株価指数の上値は限られた。業種では、モルガン・スタンレーMUFG証券が業界判断を「コーシャス(慎重)」とした建設株のほか、陸運や医薬品、パルプ・紙株も安い。

  TOPIXの終値は前週末比1.06ポイント(0.1%)高の1880.45。日経平均株価は2円54銭(0.01%)安の2万3629円34銭と小幅に4日続落。

  三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、「企業業績が堅調で、好決算銘柄中心に買いが入り、下値を業績期待が支えている」と指摘。一方で、「最近の為替はドル安の動きが続いており、上値を追う展開にはならない。日経平均が2万4000円へ戻すには、少なくとも1ドル=109円台を維持することが必要」との見方も示した。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、化学、卸売、鉄鋼、輸送用機器、金属製品、非鉄金属など17業種が上昇。下落は建設、パルプ・紙、陸運、海運、医薬品、食料品、不動産など16業種。

  売買代金上位では、18年3月期の営業利益計画を2割上方修正、SMBC日興証券やメリルリンチ日本証券のアナリストが評価した信越化学工業が大幅高。良好な四半期決算をみずほ証券が評価したエムスリーも上げ、仮想通貨のコインチェック騒動で顧客の資金流入が見込まれたSBIホールディングス、GMOインターネットも高い。半面、第3四半期決算が市場予想を下回った大東建託、業績計画の上方修正値が市場予想に届かなかった小糸製作所は売られた。

  東証1部の売買高は13億2628万株、売買代金は2兆5940億円、代金は前週末から11%減少した。値上がり銘柄数は1129、値下がりは828。

●債券は下落、黒田総裁発言で米債安の流れ-超長期は底堅くフラット化

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  債券相場は下落。日本銀行の黒田東彦総裁が物価動向に前向きな認識を示したことなどを受けて米国の長期金利が上昇した流れを引き継いだ。2年債入札を控えた中期ゾーンが特に軟調だった半面、日銀の国債買い入れオペが無難な結果となったほか、超長期ゾーンの底堅さが相場を下支えした。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前週末比7銭安の150円35銭で取引を開始。午前の取引終盤に14銭安の150円28銭まで下げ幅を拡大。午後に150円34銭まで下げ渋った後はこの日の安値圏で推移し、結局は11銭高の150円31銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「円債は米長期金利の上昇を受けて売りが優勢で、特に2年債入札を控えた短中期ゾーンには調整圧力がかかった。一方、超長期債は円高を背景にオペの減額は考えにくく、入札がしばらくないため、投資家需要が意識されやすい」と指摘。イールドカーブはベア・フラット(平たん)化したと述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の349回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.08%で推移。30日に2年債入札を控えている新発2年物の384回債利回りは0.5bp高いマイナス0.13%、新発5年物の134回債利回りは1bp高いマイナス0.075%で取引された。

  超長期ゾーンでは新発20年物の163回債利回りが1bp高い0.585%で始まり、午後に0.58%に戻した。新発30年物の57回債利回りは0.5bp高い0.815%で開始し、午後は横ばいの0.81%。新発40年物の10回債利回りは午後に0.5bp低い0.955%と、昨年12月19日以来の水準に低下した。

  日銀はこの日、残存期間5年超10年以下などの長期国債買い入れを実施した。5ー10年のオファー額は前回と同じ4100億円だった。金融機関からの売り需要を示す応札倍率は3.40倍と前回より低下した。

●ドル・円は上昇、米長期金利上昇で一時109円ちょうど付近

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  東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。米長期金利の上昇を背景にドル買いが強まり、一時1ドル=109円ちょうど付近まで値を切り上げる場面がみられた。

  ドル・円は午後3時05分現在、前週末比0.2%高の108円81銭。米長期金利の上昇に連れて一時108円99銭まで値を切り上げた。ただ、トランプ大統領の一般教書演説や米連邦公開市場委員会(FOMC)、米雇用統計の発表などのイベントを週内に控えて、ドルの上値は限定的。午後にかけては日本株が下げに転じたこともあり、やや伸び悩んだ。

  あおぞら銀行市場商品部為替マーケットメイク課の渡辺秀生課長は、先週は要人発言などに振らされ、どちらかというと保護貿易主義的な話でドル安という感じになったが、ドル安も結構進み、「いったん落ち着きどころを探れるかが今週の注目点」と指摘。ドル・円は金利との相関が崩れていたが、「その辺をずっと無視してドル安で行けるかというところもある」と話した。

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