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三井物産が対抗買収案、豪ガス田開発AWEに530億円-優良権益魅力

  • 1株当たり0.95豪ドルで買収提案、豪企業の提示価格を約15%上回る
  • AWEが2月2日までに豪企業の買収提案を解除することが条件

三井物産は29日、ガス田開発・生産を手掛けるオーストラリアのAWEに対して買収提案を行ったと発表した。買収総額は6億200万豪ドル(約530億円)。AWEを巡っては中国と豪州の企業が買収合戦を繰り広げていたが、2社に対抗する形での買収提案となった。

  三井物はAWE1株当たり0.95豪ドルで、現金による全株式の取得を目指す買収案を提示した。1株当たり0.83豪ドルの現金と株式を組み合わせた豪ミネラル・リソーシズの買収提案を上回る。AWEに対しては中国国儲能源化工集団も1株当たり0.73豪ドルでの買収案を提示していた。2社は当初の買収提示額をそれぞれ引き上げており、昨年12月にAWEはミネラル・リソーシズの提案を受け入れると発表していた。

  三井物の提案はAWEがミネラル・リソーシズの買収案を2月2日までに解除し、提案を一致して支持することが条件。

  三井物の広報担当者は、AWEが今後生産開始予定の大型ガス田など豪州国内に優良権益を保有していることに加えて、同社が持つ人材や技術といったガス田開発における操業主体(オペレーター)機能のノウハウを取得するのが狙いだと述べた。AWEの買収を通じて豪州でのガス田開発事業の拡大を目指す。AWEは29日、三井物からの提案を精査すると発表した。

  AWEはウエスタンオーストラリア州でウェイトシアガス田鉱区の50%の権益などを保有している。同ガス田は豪州の陸上ガス田としては過去40年で最大で、同国のガス需要の最大1割を担う規模という。

  三井物は2015年に豪エネルギー大手サントスからビクトリア州のキッパーガス田権益35%を約450億円で取得することで合意するなど、豪州での事業を強化している。ガス田開発のほか、液化天然ガス(LNG)事業も手掛けている。
  

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