日銀、黒田総裁は物価見通し変更していないと説明-ダボス発言受け

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Closing Day Of The World Economic Forum (WEF) 2018

Photographer: Jason Alden/Bloomberg

日本銀行は、黒田東彦総裁が26日にスイス・ダボスでインフレ率が「ようやく目標に近い」と語ったことについて、総裁は物価見通しについて見解を変えたたわけではないと説明した。

  同地開催の世界経済フォーラム(WEF)でのパネル討論会で黒田総裁は「賃金が上昇しつつある兆候が幾つか見られ、物価については一部で既に上昇し始めている。ここ数年非常に弱い状態が続いている中・長期のインフレ期待も若干上向きつつある」と英語で発言した。

黒田総裁がダボスでインフレ目標について議論

(出所:Bloomberg)

  黒田総裁は「2%のインフレ目標ないし物価安定目標の達成を非常に難しく、かつ時間のかかるものにした要因は数多くあるが、ようやく目標に近い状況にあると思う」と述べた。

  その後、日銀のスポークスマンは、黒田総裁のコメントは今月23日に発表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)で示した見解と変わらない と電子メールで補足。総裁の発言は、インフレ率が目標の2%に達する時期は2019年度ごろになる可能性が高いという意味だと説明した。

  円は黒田総裁発言で一時1%高となったものの、日銀のスポークスマンの説明で上げ幅を削る展開となった。

原題:BOJ Says Kuroda Didn’t Revise Price Outlook in Davos Remark (1)(抜粋)

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