米大統領は昨年6月にいったんモラー特別検察官解任を命令-NYT

  • トランプ氏の圧力にホワイトハウス当局者は深く憂慮-関係者
  • マクガーン法律顧問が抵抗し、解任は実現せず-NYT

トランプ米大統領が昨年6月、2016年米大統領選へのロシア介入疑惑捜査を指揮するモラー特別検察官の解任を望んだと、事情に詳しい関係者3人が明らかにした。大統領側近や支持者の間に、トランプ氏の司法妨害に対する懸念が広がりそうだ。

モラー特別検察官

Photographer: Brendan Hoffman/Getty Images

  米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が25日遅くに報じたところによると、トランプ氏はモラー氏の解任を命じたものの、ホワイトハウスのドナルド・マクガーン法律顧問がこの指示に従うくらいなら辞任を選ぶと抵抗したため、最終的に大統領が引き下がった。トランプ氏は26日、この報道についてスイスのダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)で、「偽ニュース」だと述べた。

  ホワイトハウスでモラー特別検察官のオフィスとの対応に当たるカッブ特別法律顧問は25日、「特別検察官とそのプロセスを尊重し、コメントを控える」と語った。

  大統領に近い1人によると、ホワイトハウス関係者は昨年、上級顧問らがモラー氏解任を公然と議論するようになっていたため、トランプ氏がそれを実行しようとすることを深く懸念していた。関係者3人はいずれも匿名を条件に述べた。

  2016年の大統領選を巡り独自の調査を進める上院情報委員会の民主党トップ、マーク・ワーナー議員(バージニア州)は「特別検察官解任は大統領にとって越えることが許されない一線だ」と指摘。「モラー氏の排除や主な証人の恩赦、その他捜査に干渉しようという試みは、いかなるものも甚だしい権力の乱用になる」と警告した。

原題:Trump Is Said to Have Wanted to Fire Mueller Last Year (1), Trump Is Said to Have Ordered Mueller Firing Last June: NYT(抜粋)

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