石油資源開:カナダのシェールガス事業で680億円の減損損失

石油資源開発は26日、権益を所有しているカナダのブリティッシュ・コロンビア州のシェールガスの開発・生産事業で、2017年4-12月期に680億円の減損損失を計上すると発表した。ここで生産されたシェールガスを太平洋岸まで運び液化天然ガス(LNG)に加工することを目指したパシフィック・ノースウェストLNG(PNW)事業が取りやめになったことが影響した。

  この損失を計上することで、同期の純利益を約340億円押し下げる見込みだとしている。同社は18年3月期の純利益が17億円になると予想している。同PNW事業計画は撤回されたものの、同社は引き続きシェールガスの開発と生産を進める方針。

  PNW事業のオペレーター(操業主体)だったマレーシアのペトロナスは17年7月、天然ガス市況の低迷やオーストラリアや米国でガス生産が増加したことなどから、事業化を断念すると発表。同事業では年1200万トンのLNGを生産し、日本などアジア向けにLNGを輸出することを計画していた。投資を決めた13年は、東日本大震災後の原子力発電所の稼働停止に伴うガス火力発電所の稼働増でLNGの価格は高騰していた。

  都内で会見した伊藤元常務は「上流、中流を一貫したプロジェクトは十分な競争力があると経営判断して参入を決めた。経営判断としては正しい判断だった」と振り返った。当面はこのガス田で生産したガスを現地の市場に供給して事業価値を高める方針。事業撤退は考えておらず、将来的な「LNG化は断念していない」とも述べた。

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