三菱航空のMRJ初のキャンセル、米航空会社と合意-40機分

  • 買収されたイースタン航空が航空事業から撤退することに伴う措置
  • MRJの開発・製造に大きな影響はないと三菱重広報担当者

Mitsubishi Aircraft Corp.'s Mitsubishi Regional Jet

Photographer: Akio Kon/Bloomberg
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

三菱重工業傘下の三菱航空機と米イースタン航空は、開発中の国産初のジェット旅客機、三菱リージョナルジェット(MRJ)の購入契約40機(オプション契約含む)をキャンセルすることで合意した。イースタン航空が買収されたことに伴い航空事業から撤退するための措置で、MRJの契約キャンセルは初めて。

  イースタン航空は2014年9月に40機のMRJ購入契約を締結。しかし同社は経営難に陥り、米スウィフト航空が一部事業を買収していた。三菱重工の広報担当者、家近玲子氏は、MRJの契約履行についてはスウィフトではなく引き続きイースタンと協議していたが今回、正式に契約をキャンセルすることで合意に達したと語った。

  その上で家近氏は「イースタン航空側の経営方針変更がキャンセル理由であり、MRJの開発遅延などが要因ではない。現在進めているMRJビジネスや開発や製造に大きなインパクトはない」とコメントした。また、具体的な契約解除の日付など詳細は開示していないと付け加えた。

   MRJの契約数は、最新のロックトン社との購入基本合意分も合わせて合計受注機数は447機(確定243機、オプション180機、購入権24機)だったが、今回のキャンセルで407機となる。

  三菱重工の大宮英明会長はスイスで開催中の世界経済フォーラムのダボス会議で現地時間25日、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、MRJの開発状況の遅れ性能に起因するものではなく、イースタン航空側の経営判断からキャンセルとなる可能性もあるとの見通しを示していた。また、大宮会長は、開発は順調で初号機の納期には間に合うだろうと強調した。

  三菱航空は当初は13年の初号機引き渡しを目指していたが、これまでに納入時期を5回延期。最初の納入先であるANAホールディングスへの20年半ばの納入を最優先し開発を進めている。現在は商用運航に必要な型式証明取得のため米国で飛行試験に取り組んでいる。三菱航空はMRJの新たな契約確保のため2月に開催されるシンガポール航空ショーにも出展予定。

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