ドラギECB総裁:インフレ回復に自信-ユーロ高を懸念し警告

  • 為替レートのボラティリティーは不確実性の源、監視が必要
  • 年内利上げの可能性はほぼゼロ-議事要旨への反応に驚き

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は25日、ユーロ圏の景気回復がインフレを再び促すとの確信を深めていることを鮮明にした。同時に、為替相場の急激な動きに対して警告を発した。

  総裁は政策発表後に開いたフランクフルトでの記者会見で、景気の勢いが強まっていることで「インフレ率が2%弱の水準に収れんすることへの自信を深めている」と述べた。ただ、域内物価圧力は依然として弱く、「このような背景の中で、為替レートの最近のボラティリティーは不確実性の源であり、中期的な物価安定の見通しに及ぼし得る影響という点で監視の必要がある」と警告した。

  ドラギ総裁の会見中、ユーロは一時1%上昇し2014年終盤以来の高水準を付けた。フランクフルト時間午後4時33分は0.9%高の1.2525ドル。一部市場で織り込まれているような年内利上げの可能性は「ほぼゼロだ」と総裁が言明し、上げ幅を削った。

  総裁は、インフレ率を目標値に戻すには高水準の金融緩和が依然として必要だとした上で、そのための多様なツールとして「資産購入、相当量の購入済み債券の保有継続、満期償還金の再投資、金利についてのフォワードガイダンス」を挙げた。

  12月政策委員会の議事要旨を今月公表した後のユーロ上昇にも触れた。「メンバーの何人かは議事要旨が市場に与えた影響に驚き、この点を明瞭にするように求めた」とし、議事要旨が言及したガイダンスを近く見直す必要性が「幅広く共有された」との点について「議論されたのは議論する必要があるということだけだった」と説明した。

  今回の会合で議論されたかとの問いには「本格的な議論は始まっていない」と答えた。

  ECBはこの日の政策委員会会合で、政策金利、量的緩和(QE)、フォワードガイダンスについて現状を維持した。

原題:Draghi Sees Inflation Optimism in Recovery But Euro a Worry (1), Draghi Sees Inflation Optimism in Recovery With Eye on Euro (2)(抜粋)

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