F35の信頼性向上の取り組み、「立ち往生」-米国防総省報告書

  • 複雑なソフトウエアの試験続く-「重大な欠陥」が残る
  • ロッキード・マーチンは報告書についてコメントを控えている

米ステルス戦闘機「F35」の信頼性を高めるためのロッキード・マーチンの取り組みが「立ち往生」している。米国総省の報告書が指摘した。スペア部品の納入待ちで飛行できないといった単純な問題も生じているという。

  同省運用試験・評価局のロバート・ベラー新局長は同省首脳や議会委員会に23日提出した報告書で、引き渡されたF35の機体数は増えているものの、必要時に任務でF35を稼働できる割合は「50%前後」で、2014年10月以降大きな改善が見られないと説明した。

F35A

フォトグラファー:Carla Gottgens / Bloomberg

  ブルームバーグが入手した報告書のF35に関する部分では、米国でも最も高価な兵器の実情が示されている。16年におよぶF35開発段階は今年終わる予定となっている。

  報告書によれば、F35向けの複雑なソフトウエアの最終版は何十回と試されているが、「重要な欠陥が残っている」ことからまだ搭載に至っていない。海兵隊向けのF35Bが使うタイヤの耐久性が不足していることが判明するなど、それほど高度でない問題でもトラブルがあるという。

  同局はこれから行われる試験によって「実戦能力を予想する最も信頼性のおける手法」が確立されるが、試験は19年12月まで「完了しない可能性が高い」としている。

  国防総省のF35プログラム担当部署のジョー・デラベドバ報道官とロッキード広報のキャロリン・ネルソン氏は最新の報告書についてのコメントを控えた。ネルソン氏は以前の発表資料で、ロッキードは17年にF35を66機引き渡しており、前年と比べ40%増えたと説明。30年には約160機に増やすよう生産を拡大する準備をしていることを明らかにしていた。

原題:Lockheed F-35’s Reliability Progress Stalled, Tester Says (1)(抜粋)

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