元ブラックロックの債券運用者、仮想通貨ファンド設立-対極の世界へ

  • プライム・ファクター・キャピタルは4月から仮想通貨を取引
  • 仮想通貨は伝統的資産クラスと相関しない点が魅力とグリムズリー氏

さようなら債券、こんにちはビットコイン。

  ブラックロックでかつて債券スペシャリストを務めたマイケル・ウォン、アダム・グリムズリー両氏の職業人生を表現するなら、そんな感じだろう。両氏ともう1人の共同創業者は、4月から仮想通貨の取引を行うヘッジファンド運営会社プライム・ファクター・キャピタルをロンドンに設立した。

  仮想通貨がもたらすチャンスを捉えようとしているのは彼らに限らないが、債券という伝統的な資産クラスから金融の世界でもとりわけ変動の激しい分野に飛び込んだ点が目を引く。グリムズリー氏はインタビューで、伝統的な資産クラスとの相関性がないことが仮想通貨の魅力だと指摘。債券のバリュエーションが個々の発行体よりも中央銀行の量的緩和に影響される信用市場では、パフォーマンスで抜きん出ることが難しくなったと述べた。

  同氏は「日々の仕事でわれわれは常に資産の分散に関する質問を受けたが、信用市場の中で相関性があまりにも高まり、資産間のばらつきが減った」と発言。仮想通貨の世界では「真に相関関係のないリターンを目にする」という。

  プライム・ファクターでは、ブラックロックで債券運用を担当していたウォン氏が最高投資責任者を務める。グリムズリー氏は投資ソリューションズ責任者。もう1人の創業者、ニック・ニーダーマウウェ氏はRWEのエネルギートレーダーだった。

  昨年12月半ばのピークから40%下落したビットコインは、今後の規制を巡る不透明感もあり、取引には覚悟が必要だ。ブラックロック自体はアジア太平洋アクティブ投資責任者ベリンダ・ボア氏が「一種のバブルのようなバリュエーションだとわれわれは考えている」と述べており、元社員らの仮想通貨に賭ける情熱を共有しているわけではなさそうだ。

原題:BlackRock Bond Veterans Start Hedge Fund Aimed at Cryptocurrency(抜粋)

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