世界の中銀、混乱招かずに引き締め可能-ウォール街のCEO

  • スイスのダボスで金融機関の最高幹部がインタビューに答えた
  • 中銀はパンチボウルを非常にゆっくりと片付けている-ダイモン氏

パウエル次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長ら世界の中央銀行当局者らは、市場や世界経済の混乱を招かずに政策を引き締めることができる-。世界経済フォーラム(WEF)の年次総会に参加するためスイスのダボスに集まったウォール街の金融機関幹部らは、そう考えている。24日のダボスでのインタビューで明らかになった。

  モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンに対し、米連邦公開市場委員会(FOMC)が「今年行うであろう利上げの回数について人々は心配しているが、私は違う。健全なことだと考えている」と述べた。

ダイモンCEO

スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラムの年次総会で発表された(出典:Bloomberg)

  JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、ブレーキを各中銀が強く踏み込み過ぎるという「懸念は本当にしていない」と発言。力強い成長と若干のインフレ加速が組み合わされば、利上げ以外の選択肢はないと説明し、金融政策による景気刺激に例えられる「パンチボウルを非常にゆっくりと片付けている」のが主要中銀の現状だとの認識を示した。

  シティグループのマイケル・コーバットCEOは、パウエルFRB理事が議長に来月就任すればイエレン現議長の「慎重な」アプローチを引き継ぐと分析。

  「これまでわれわれが目にしてきたのは、長期サイクルにコミットする中銀の姿勢だ。量的緩和(QE)に十分な資金を投じ、そこで生じた流動性を急に引き揚げて市場の混乱を招くことはしないだろう」と語った。その上で、FOMCだけでなく「他の中銀も利上げとインフレ抑制という点で後手に回り、インフレが大きく高進することがリスクの1つだ」と指摘した。

  欧州中央銀行(ECB)について、UBSグループのアクセル・ウェーバー会長は、QE終了と将来的な利上げを巡りドラギ総裁は「非常に用心」すると予想。「ECBは恐らく波風を立てたくなく、見通しの変え方は非常に緩やかになるだろう」と話し、「主要中銀が現在の非常に控えめな利上げの道を歩み続けるのか、あるいは後れを取ることでペースを上げ始める必要があるのかが問題だ」と説明した。

原題:Wall Street Chiefs See Central Bankers Not Ruining Their Party(抜粋)

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