ムニューシン米財務長官のドル安容認発言、影響限定的か

  • 既に先安観が広がる中で当局のスタンスがドル下落に拍車
  • ドル、年内に対円で105円への下落を予想-ステート・ストリート

Steven Mnuchin on Jan. 24.

Photographer: Jason Alden

少なくともドル相場に関しては、話すことが必ずしも安上がりではないことをムニューシン米財務長官は気づくかもしれない。

  ドルは24日、ムニューシン長官が米国の貿易にとって「ドル安は良いこと」と述べたのを受け、昨年3月以来最大の下げを記録した。しかし、歴史を振り返れば、元財務長官のジョン・スノー、ポール・オニール両氏が気づいたように、為替相場に関する発言の効果は限定的で、裏目に出る可能性さえある。

  ムニューシン長官の今回の発言はドル一段安につながる可能性はあるものの、ドルの弱さを説明するポイントではない。ステート・ストリート・グローバル・マーケッツなどによれば、ドルが3年ぶりの安値に下落したのは、金融政策や海外の経済成長に関する認識の変化によるところが大きい。

  ステート・ストリート・グローバル・マーケッツの北米マクロ戦略責任者、リー・フェリッジ氏は「いずれにせよ、ドルが安い状況下で飛び出した発言だ」と述べ、「今回の発言で肝心なのは、そうするたびにインパクトは弱まる点だ」と指摘した。

  フェリッジ氏は今回のムニューシン長官発言について、ドルを押し下げるための計算ずくの戦略を示唆する政策の変化とは受け止めていない。従来の見解の繰り返しであることなどが理由で、同氏はドルが対ユーロで今年1.30ドルに下落すると予想。対円では1ドル=105円へのドル安を見込んでいる。

原題:Mnuchin’s Dollar Foray Evokes Fraught History of Jawboning (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE