ブラジル:ルラ元大統領の有罪判決を控訴裁が支持-出馬困難に

  • 控訴審の判事3人が全員一致で収賄などの有罪判決を支持
  • 市場ではルラ氏出馬の可能性は極めて低くなったとの見方

ブラジルの控訴裁判所は24日、ルラ元大統領に収賄などで有罪の判決を言い渡した下級審の決定を支持した。これにより、世論調査で首位のルラ元大統領が今年の大統領選に出馬するのは困難となったもようだ。

  ルラ元大統領は、便宜を図る見返りとして建設会社から賄賂を受け取ったなどとされ、控訴審の判事3人が全員一致で下級審の有罪判決を支持した。元大統領は不正を否定し、捜査は政治的な動機に基づくものだと主張して控訴する考えを表明していた。

  ブラジルの次期大統領選は10月に行われる予定で、ルラ元大統領(72)は現在、世論調査で首位を走っている。当選すれば、テメル現大統領が進めてきた歳出制限や労働市場の規制緩和など、市場で歓迎されている改革を巻き戻すことを公約に掲げている。

  この日の控訴審判断で、ルラ元大統領の出馬の道が完全に断たれたわけではないが、大きな打撃とはなった。証券会社ノバ・フトゥーラのチーフエコノミスト、ペドロ・パウロ・シルベイラ氏は「今回の決定により、市場はルラ氏の選挙出馬の可能性が極めて低くなったと見ている」と分析した。

原題:Lula’s Hopes of a Comeback Crushed by Unanimous Court Verdict(抜粋)

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