米国債投資のリスク増大、米財務長官とダリオ氏の発言で

The U.S. Department of the Treasury building stands in Washington, D.C., U.S..

Photographer: Andrew Harrer

世界経済フォーラム(WEF)の開幕からわずか数時間で、中央銀行の政策転換が米国債利回りを押し上げる可能性に賭けている債券トレーダーにとって悩ましい展開になった。

  24日はまずムニューシン米財務長官がドル安に支持を表明し、ユーロを対ドル相場で2014年以来の高値に押し上げた。続いて、ヘッジファンド運用者のレイ・ダリオ氏が債券は弱気フェーズに入ったと発言。1980年代初頭以来最も厳しい債券弱気相場が訪れるとの不安を高め、米国債利回りを約3年ぶりの高水準近くに押し上げる要因になった。

  世界で最大規模を誇る米国債市場は転換点を迎えている。米国債利回りのさらなる上昇の手掛かりとして、「パンチボウル」とよく例えられる景気刺激が今回は本当に取り去られるとの確証が世界の中銀から出るのを、債券トレーダーらは期待している。日本銀行は23日、その期待に冷や水を浴びせ、金融緩和の縮小に近づいているとの観測を後退させた。これを受けて同日、米10年債は年初来で最も値上がりし、債券弱気派に苦痛を与えた。

  そして今、全ての注目は25日の欧州中央銀行(ECB)政策会合に移る。このECB会合では、世界の金融当局が同時に緩和策の縮小に着手するとの見方を支えるかどうかが焦点になっている。

  米国債の値動きは今のところ、最近の取引レンジ内に収まっている。24日は10年債利回りが一時2.66%と、14年以来の高水準に達した。一方、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比で約1%下げている。通常、米国債利回りはドルと連動する傾向にあるが、その関係は最近崩れつつある。

原題:Mnuchin, Dalio Raise the Stakes for Treasuries Before ECB Meets(抜粋)

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