欧州の銀行にこれだけの逆風、悪いニュース満載の決算シーズンか

  • さえないトレーディング収入やシュタインホフでの損失
  • 米税制改革の影響や英カリリオン破綻も重し

欧州の銀行の決算シーズンに、投資家はまたも一連の悪いニュースを予想している。マージン縮小、不良債権増加、さえないトレーディング収入、税関連の一時費用などだ。

  ドイツ銀行が2月2日、BNPパリバが6日、ソシエテ・ジェネラルが8日、クレディ・スイス・グループが14日に発表する。

注目点は以下の通り。

税制改革

  トランプ米大統領の税制改革の結果、欧州の銀行も多くが利益への影響見通しを公表することになった。ドイツ銀は税関連で15億ユーロ(約2030億円)の費用が発生し3年連続の通期赤字になるとの見通しを示した。クレディ・スイスへの影響は23億スイス・フラン(約2650億円)でやはり3年連続赤字の見込み。米国で営業している他の銀行も費用を計上するとみられる。

シュタインホフ関連損失

  会計不祥事で株価が急落したシュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスに絡んで米銀は合わせて10億ドル(約1100億円)余りの損失や評価損を出した。既に決算を発表したスイスのUBSグループでは7900万フランの第4四半期信用損失の大半がシュタインホフ絡みだと事情に詳しい関係者が述べている。BNPパリバ、HSBCホールディングス、コメルツ銀行、クレディ・アグリコル、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、ウニクレディトなどにも影響がありそうだ。

Painful Scandal

Loans tied to embattled retailer Steinhoff have weighed on U.S. bank results

Source: Company filings and executive comments

トレーディング低迷

  資産クラスを通じた低ボラティリティーが、大きな証券部門を持つ銀行の収入に響いたとみられる。ドイツ銀は第4四半期のトレーディング収入が22%減となったもようだと明らかにしている。クレディ・スイス・グループはトレーディング部門の一つの損益が赤字になったとしている。

Everyone's Shrinking

German and French banks are expected to report dropping revenue in the fourth quarter

Sources: Company filings; 4Q 2107 estimates compiled by Bloomberg

Note: Year-on-year percent change in 4Q revenue based on average analyst forecast

不良債権

  ウニクレディトやインテーザ・サンパオロなどイタリアの銀行は3000億ユーロ超の不良債権を抱えており、どの程度処理が進んだかに注目が集まる。

カリリオンの破綻

  バークレイズ、RBS、ロイズ・バンキング・グループなど英銀は破綻した英建設会社カリリオンへの貸し付けがあった。ロイズとRBSは既にローン債権の評価額を引き下げたが、アナリストはさらに損失を見込んでいる。

原題:Investors Gird for More Bad News From European Banks’ Earnings(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE