クアルコムに1350億円制裁金、アップルに供給独占目的で報奨金-EU

  • クアルコム、同社製品のみの使用なら多額を支払うと約束
  • アップルはインテルへの乗り換え検討したが実現せず-欧州委員

クアルコムは「iPhone(アイフォーン)」向け半導体供給で他社を締め出そうとアップルに報奨金を支払っていたとして、欧州連合(EU)から9億9700万ユーロ(約1350億円)の制裁金を科された。

欧州委員会のベステアー委員(24日)

Bloomberg

  EUの行政執行機関である欧州委員会のベステアー委員(競争政策担当)は24日、クアルコムについて電子メールで配布した声明で、「主要顧客であるアップルが他社製品の購入を控えるよう数十億ドルを支払っていた」と指摘。「これは競合企業の製品がいかに優れていても、実質的にこの市場でクアルコムに挑めないことを意味している」と述べた。

  クアルコムは2011年、アイフォーンと「iPad(アイパッド)」に必要なチップセットについてアップルがクアルコム社製品のみを使用する場合に多額の支払いを約束した合意を締結。合意は13年に更新され16年まで続き、クアルコムはアップルが他社製チップを搭載した商品を売り出した場合、支払いを停止すると警告していた。これは実質的にインテルなどの競合を排除していたと、欧州委は結論づけた。

  ブリュッセルで記者会見したベステアー委員は、アップルはクアルコムからインテルへの「乗り換えを真剣に検討していた。そうなれば、インテルにとっては大きな違いになっただろう」との見方を示し、クアルコムとの合意がある中でそうすれば「アップルには多額の費用が生じる」ため、アップルがインテルからの調達を開始したのは合意の期限切れに近い16年9月になってからだったと続けた。

  クアルコム、アップル、インテルの担当者は今のところコメントの要請に応じていない。

原題:Qualcomm Gets $1.2 Billion EU Fine for Apple Chip Payments(抜粋)

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