ドラギECB総裁はユーロ高無視できず、タカ派と板挟みも

  • ユーロ、前回会合からの6週間に対ドルで3年以上ぶり高値に上昇
  • 「為替の大きな動きは不安定の源で監視が必要」との文言復活か

A selection of five, ten and 20 euro banknotes sit in this arranged photograph in London, U.K.

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg
Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は今年第一回の政策決定会合で、ある問題を避けて通ることができないだろう。ユーロが域内経済にとって強過ぎるのではないかという問いだ。

  前回決定から6週の間に、ユーロはドルに対して3年余りで最高の水準まで上昇してしまった。1日の上げ幅が2014年終盤以来の大きさを記録した日もあり、コンスタンシオ副総裁らが懸念を示すに至った。

  ユーロ上昇を受けて政策委員会は、大きな動きは不安定の源であり監視が必要との文言を声明に再び盛り込む公算が大きい。この表現が直近で使われたのはユーロが年初から14%上昇していた昨年9月で、その後の2カ月はユーロが下落した。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの欧州担当チーフエコノミスト、ジル・モエック氏(ロンドン在勤)は「コンスタンシオ副総裁はユーロ上昇とインフレ低下の関連に明確に言及した。声明の中でも言及があるはずだ」と述べた。「為替相場を目標にはもちろんしていないが、インフレ見通しに影響を及ぼすなら考慮する必要があるという感じを出さなければならない」と指摘した。

  ドラギ総裁は24日公表された欧州議員に宛てた書簡で、資産購入は「統計的に有意なほどの変化をユーロ相場にもたらしていない」と書いている。

  しかしユーロ圏経済が10年ぶりの高成長を遂げる中で、購入終了に向け決定的な動きをとるべきだとの声も政策委員会の中で強まっている。これもユーロ高の要因となるため、ドラギ総裁が苦慮するところだ。

原題:Euro Demands Draghi’s Attention at First ECB Meeting of 2018, Draghi Sees Little Help From Rising Oil in Boosting Inflation(抜粋)

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