【NY外為】ドル下落、一時108円台に下げ-米財務長官の発言で

更新日時
  • ドル安は米国にとって「良いこと」-ムニューシン財務長官
  • ロス商務長官は火消しに動くも、ドルの下げは止まらず

U.S. 100 dollar notes are stacked.

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

24日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。ドル指数は3年ぶり安値付近にとどまった。ムニューシン財務長官がドル安は米経済にとって「良いこと」であり、短期的な価値については全く「懸念していない」と述べたことが背景にある。ムニューシン長官の発言後、ロス商務長官が火消しに動いたが、ドルの下げは止まらなかった。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は午後に下落率が1%を超え、2014年12月以来の安値。ドルは主要10通貨全て、新興国通貨のほぼ全てに対して下げた。ロス商務長官はムニューシン財務長官のドルに関する発言について、財務長官が米国の長年にわたる強いドル政策の転換を表明したわけではないと述べ、投資家が発言に過剰反応していると示唆した。

  ニューヨーク時間午後4時38分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比1%安。ドルはユーロに対して0.9%安の1ユーロ=1.2403ドル。対円では1%下げて1ドル=109円22銭。一時は108円97銭まで下げた。

  みずほ銀行の機関投資家向け外為責任者ニール・ジョーンズ氏は、円が急に大きく上昇し、それがより広範な外為市場の動きと調和しない動きとなった場合は、日本銀行ないし財務省の懸念を引き起こす可能性があると指摘。そうなれば口先介入に動く可能性もあるとした。ただ実際の介入については、円の上昇がさらにペースを増し、無秩序かつ一方的にならない限り起こりそうにないとの見方も示した。

  市場では引き続き貿易問題に注目が集まっている。トランプ大統領は26日、スイス・ダボスでの世界経済フォーラム(WEF)年次総会で演説する予定。

  このほか、25日に開催される欧州中央銀行(ECB)の政策委員会も注目されている。

原題:Dollar Extends Decline Past 1% Despite Efforts at Damage Control(抜粋)

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