【NY外為】ドル下落、3年ぶり低水準付近-貿易問題など懸念

更新日時
  • 米国の輸入太陽電池パネルと洗濯機への関税賦課で貿易戦争を警戒
  • トランプ大統領は「貿易戦争は起こらないだろう」と発言

23日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが下落。ドル指数は3年ぶり低水準付近となった。一時上げていたが、午後は軟調な展開。ドルはこのところ、低調な動きが続いている。

  貿易を巡る緊張の高まりを背景に、市場では最近ドル売りの地合いになっていると複数のトレーダーは指摘。米国が輸入された太陽電池パネルと洗濯機への関税賦課を決定したことで、世界の貿易と成長に悪影響が及び、貿易戦争が起こる可能性もあるとの懸念が根強く続いている。

  ニューヨーク時間午後4時33分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.2297ドル。ドルは対円で0.5%下げて1ドル=110円33銭。

  トランプ大統領は記者団に対し、「貿易戦争は起こらないだろう」と述べた一方、鉄鋼とアルミへの関税賦課の可能性を検討するとも語った。大統領が「NAFTAに関しては非常に順調に進んでいる」と述べた後、ドルはこの日の安値に下落。メキシコ・ペソは一時上げに転じたほか、カナダ・ドルも上昇した。

欧州時間の取引

  欧州時間にはブルームバーグ・ドル・スポット指数は上昇。日本銀行の黒田彦総裁が金融政策会合後の記者会見で出口検討に否定的な姿勢を示したことが材料となった。ドルは対円での上昇を手掛かりに主要通貨に対して広く買われ、特にユーロやポンド、オーストラリア・ドルに対して値上がりした。円は黒田総裁の記者会見を受けて一時下落したが、その後は米国債の上昇拡大などを手掛かりに上げに転じた。

原題:Dollar Remains Defensive as Trade Tensions Rattle Markets(抜粋)
Dollar Rebounds on Kuroda Comments Even as Yen Reverses Its Drop

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