1月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、3年ぶり低水準付近-貿易問題など懸念

  23日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが下落。ドル指数は3年ぶり低水準付近となった。一時上げていたが、午後は軟調な展開。ドルはこのところ、低調な動きが続いている。

  貿易を巡る緊張の高まりを背景に、市場では最近ドル売りの地合いになっていると複数のトレーダーは指摘。米国が輸入された太陽電池パネルと洗濯機への関税賦課を決定したことで、世界の貿易と成長に悪影響が及び、貿易戦争が起こる可能性もあるとの懸念が根強く続いている。

  ニューヨーク時間午後4時33分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.2297ドル。ドルは対円で0.5%下げて1ドル=110円33銭。

  トランプ大統領は記者団に対し、「貿易戦争は起こらないだろう」と述べた一方、鉄鋼とアルミへの関税賦課の可能性を検討するとも語った。大統領が「NAFTAに関しては非常に順調に進んでいる」と述べた後、ドルはこの日の安値に下落。メキシコ・ペソは一時上げに転じたほか、カナダ・ドルも上昇した。

欧州時間の取引

  欧州時間にはブルームバーグ・ドル・スポット指数は上昇。日本銀行の黒田彦総裁が金融政策会合後の記者会見で出口検討に否定的な姿勢を示したことが材料となった。ドルは対円での上昇を手掛かりに主要通貨に対して広く買われ、特にユーロやポンド、オーストラリア・ドルに対して値上がりした。円は黒田総裁の記者会見を受けて一時下落したが、その後は米国債の上昇拡大などを手掛かりに上げに転じた。
原題:Dollar Remains Defensive as Trade Tensions Rattle Markets(抜粋)
Dollar Rebounds on Kuroda Comments Even as Yen Reverses Its Drop
原題:Dollar Remains Defensive as Trade Tensions Rattle Markets(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500が続伸、ハイテク高い-国債も上昇

  23日の米株式市場ではS&P500種株価指数などが続伸。ネットフリックスの決算好調を受けてハイテク銘柄の比重が高い指数が値上がりした一方、優良銘柄はまちまちとなった。米国債相場は上昇。2年債入札の好調が追い風となった。

  • 米国株は続伸、ネットフリックス好決算でハイテクに買い
  • 米国債は上昇、10年債利回り低下-2年債入札が好調
  • NY原油は続伸、3年ぶり高値-米在庫減少の見通し
  • NY金は上昇、ETF通じた保有量は2013年以来の高水準

  ネットフリックスの契約者数が予想を上回ったことから、ナスダック100指数が大きく上昇した。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)とジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の決算が期待外れとなる中、ダウ工業株30種平均は前日終値を挟んでもみ合った末に小幅安。ここ2週間は好決算の発表が相次ぎ、主要株式指数は過去最高値の更新を繰り返している。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2839.13と3営業日続伸。一方、ダウ平均は3.79ドル(0.1%未満)下げて26210.81ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い2.61%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。終値で2014年12月以来の高値となった。24日発表される米原油在庫は10週連続での減少が予想されている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比90セント(1.4%)高の1バレル=64.47ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は93セント上げて69.96ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。金連動型上場投資信託(ETF)を通じた保有量は前日に2013年5月以来の高水準となった。ドルの下落が背景にある。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.4%高の1336.70ドルで終了した。

  フェデレーテッド・インベスターズの株式投資戦略責任者、フィル・オーランド氏は電話取材に応じ、「決算シーズンは驚くほど快調だ。政府機関の閉鎖が前日に解除されたため、この問題は今後数週間は大丈夫だ」と指摘。「ただ、株式相場が上昇したのは決算が予想を大きく上回った事実に反応しているにすぎない」と語った。

  S&P500種の業種別11指数では、不動産が1%を超える値上がりとなった。一方、電気通信サービスは下落した。

  米国債は中期ゾーンを中心に値上がりした。財務省がこの日実施した2年債入札が好調となり、5年債と7年債の入札も控える中で地合いが改善した。5年債と30年債の利回り差、10年債と30年債の利回り差はともに拡大。イールドカーブはスティープ化した。
原題:Stocks Rise on Earnings as Tech Rallies; Oil Gains: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Steepen After 2Y Auction; Swap Spreads Tighten(抜粋)
Oil Jumps to Three-Year High on Signs of Shrinking U.S. Storage(抜粋)
Gold ETF Assets Climb to Highest Since 2013 as Dollar Slumps(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が4営業日続伸、旅行関連株は反発

  23日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が4営業日続伸。基礎資源株が売られたが、旅行・レジャー関連株が反発した。

  ストックス600指数は前日比0.2%高の402.81で終了。業種別の旅 行・レジャーは1%高。金属価格の下落に追随して基礎資源は1.9% 安。

  独DAXは0.7%高、英FTSE100は0.2%高、仏CAC40は0.1% 安。

  個別では、ロジテックインターナショナルが8%高、イージージェ ットが5.1%高。一方、フレスニーヨは4.2%、アングロ・アメリカン は3.9%それぞれ値下がりした。
原題:European Stocks Rise as Travel-and-Leisure Gains Offset Miners(抜粋)

◎欧州債:周辺国債が上昇継続、スペイン債入札に記録的な需要

  23日の欧州債市場では、スペインを筆頭に周辺国債が引き続き上 昇。スペインは過去4年間で最大となる国債入札をこの日実施したが、 記録的な需要を集めた。ECBが25日の会合でタカ派的な姿勢を取ると の期待が薄れる中で、ドイツ国債は小幅に上昇した。

  スペイン国債は入札にかけていったん上げ幅を縮小したが、入札実 施後にイタリア債やポルトガル債と歩調を合わせて再び上昇。新発10年 債は100億ユーロの募集に対し、430億ユーロ余りの応札があった。大規 模な償還やフィッチによる最近の格上げ、大幅な月末需要がスペイン債 を短期的に支えている。

  ドイツ債は日銀のハト派姿勢を受けて寄り付き上昇したものの、そ の後伸び悩みとなった。ECBがフォワードガイダンスでタカ派的な変 更を加えるとの期待は後退した。
原題:Spanish Bonds Climb Through Sale: End of Day Curves, Spreads(抜粋)

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