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金融危機前夜をほうふつ、ダボス会議で銀行幹部ら指摘

  • シティとバークレイズの両CEO、ルーベンスタイン氏が懸念表明
  • 高値圏の株価と低ボラティリティー、長期的に持続可能でなかった
Jes Staley, chief executive officer of Barclays Plc

Jes Staley, chief executive officer of Barclays Plc

Photographer: Jason Alden/Bloomberg
Jes Staley, chief executive officer of Barclays Plc
Photographer: Jason Alden/Bloomberg

スイスのダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会に集まった金融業界幹部は、上昇を続ける現在の株式市場と金融危機発生前に見られたフロス(泡)との類似性を相次ぎ警告した。中央銀行の利上げにより、投資家が不意打ちを食らう恐れがあると指摘した。

  バークレイズ、シティグループ、カーライル・グループの幹部はそれぞれ、2011年以降で最高の成長を果たしている世界経済が金融市場の慢心を引き起こしていると懸念を表明。全世界の株式市場の時価総額は年初来ですでに3兆ドル(約330兆円)以上増加した。

Michael Corbat

シティグループのコーバットCEO

Photographer: Jason Alden/Bloomberg

  シティグループのマイケル・コーバット最高経営責任者(CEO)はブルームバーグのトム・キーン氏が司会を務めたダボスでのパネル討論会で、「市場にまひや矛盾がある。これは懸念材料だ」とし、「次の危機は必ずやって来る。どこかで一定の圧力を抜かないと、その危機はいっそう激しいものになる公算が大きい」と述べた。

  バークレイズのジェス・ステーリーCEOは、現在の楽観的な環境は10年前に発生した危機の前夜を思い起こさせると表現。史上最高値圏にある株価と過去最低付近のボラティリティーの組み合わせは長期的に「持続可能」ではなかったと述べ、米国などの金融当局が市場の予想よりも早く金利を引き上げれば、問題が生じる恐れがあるとの見方を示した。

  30年以上にわたり共同CEOとしてカーライルを率いたデービッド・ルーベンスタイン氏も「私が抱く最大の懸念は、大半の人が今年や来年初めにリセッション(景気後退)に陥る公算は全くないと考えていることだ」とし、「概して皆が幸福で自信にあふれている時、問題が起きるものだ」と語った。

原題:Davos Bank Bosses Are Worried Markets Are Complacent Like 2006(抜粋)

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