ドル・円、日銀発表巡り上下に振れる-黒田総裁発言で一時111円台も

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  • 予想物価の記述変更で一時円高に振れる場面も
  • 総裁発言は想定内、ドル・円の上昇余地限られる-三菱東京UFJ銀

General Images Of Japanese Yen and US Dollars As Yen Extended Gains Against Dollar

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

東京外国為替市場では、ドル・円相場は小幅ながら上下に振れる展開だった。円が日本銀行の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を手掛かりに一時上昇した一方、黒田東彦総裁が会見で金融緩和からの出口検討を否定したことを受け下落するなど、売り買いが交錯した。

  ドル・円は午後5時2分現在、前日比0.1%高の1ドル=110円97銭。正午過ぎに日銀が金融政策と展望リポートを発表した直後には、一時110円56銭まで円高に振れた。午後の取引終盤には黒田総裁の発言などを受けて111円18銭まで円安が進む場面があった。

  三菱東京UFJ銀行金融市場為替グループの野本尚宏調査役は、黒田総裁が出口について否定的な発言をしたものの想定内で、ドル・円の上昇余地は限られるだろうと予想。今年のテーマは「どこの中銀が新たに出口に向かうか」で、欧州中央銀行(ECB)が先んじるとみられる中で、日銀が一歩を踏み出す兆候がいつ出るかについて関心が高い状態が続きそうと話した。

  黒田総裁は会見で、2%の物価目標の実現までなお距離があり、出口を検討する段階には至っていないと述べた。日々のオペが先行きの政策スタンスを示すことはないとも話した。日銀はこの日の金融政策決定会合で、従来の長短金利操作付き量的・質的金融緩和の枠組みによる金融調節方針の維持を8対1の賛成多数で決定。展望リポートでは2017年度から3年間の物価見通しを据え置いた一方、予想物価上昇率についての記述は前回の「弱含みの局面が続いている」から「横ばい圏内で推移している」に上方修正した。

  朝方には米暫定予算案可決のニュースが伝わったが、市場の反応は限定的だった。トランプ米大統領は22日夜、3日間にわたる政府機関閉鎖を解除する暫定予算案に署名した。

  野村証券の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストはリポートで、問題先送りそのもので、新たな暫定予算の期限の2月8日に近づけば再び政府機関閉鎖への懸念が高まるだろうと指摘。「しかも次回は3月前半とされるデット・シーリング引き上げ期限についての警戒が連動する可能性があり、今回よりも市場の反応が大きく、リスクオフになりやすい」と予想した。

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