米アマゾン、レジなしコンビニ開店-健康志向ミレニアル世代に照準

  • グルメで健康志向の客層狙った品ぞろえで通常のコンビニと一線画す
  • 専用アプリダウンロードしたスマホをスキャンして入店

米アマゾン・ドット・コムのレジ無しコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」が22日、シアトルで一般に向けてオープンした。買い物客がレジを経由せず店を出るだけで決済ができるようにした最新の技術だけでなく、品ぞろえも通常のコンビニとは一線を画す。米国のコンビニなら必ず置いているホットドッグ保温器はなく、代わりにグルメで健康志向の客層がデスクランチに好む軽食などを充実させている。

米アマゾンがレジなしコンビニを開店

アマゾン・ゴー店舗

Photographer: Mike Kane/Bloomberg

  アマゾン・ゴーの技術担当バイスプレジデント、ディリップ・クマー氏は、買い物客から「品ぞろえに関して多くの意見が寄せられ」、アマゾン従業員を対象とした過去1年余りの試験期間に加えた変更の大半は在庫に関するものだったと説明した。

ディリップ・クマー氏

Mike Kane / Bloomberg

  地中海風ラム肉サンドイッチや新鮮なサラダ、一口大にカットされたパイナップルとメロンなどに代表される同店舗の在庫は、仕事の合間に急いで来店する健康志向で裕福なミレニアル世代のニーズを反映している。一方、ホットドッグやコーヒーなど品ぞろえが限られた米国の典型的なコンビニに慣れている客には評判が良くない可能性がある。

  全米には15万に及ぶコンビニエンスストアがあるが、レジに行列ができることは決して珍しくない。アマゾンはレジ不要の技術で他社と差別化を図る考えだ。

  アマゾン・ゴーでの買い物の流れは、買い物客はまず専用アプリをダウンロードしたスマホで、QRコードを読み取って入店。陳列棚から手にとった商品は、人工知能(AI)技術により客のアカウントの「買い物かご」に追加される。客が店を出ると自動的に決済が行われる。

  アマゾン・ゴーには一般のコンビニにあるようなピーナツバターや牛乳、卵、パンといった定番商品も置かれる。用意されたばかりの食料品は目立つところに配置し、買収したホールフーズ・マーケットのプライベートブランド(PB)製品も同様に扱う。

スマホをスキャンして入店

Photographer: Mike Kane/Bloomberg

  全米コンビニエンスストア協会(NACS)の広報担当、ジェフ・レナード氏は、この新形態の店が成功するのは、手ごろな価格で質の高い食品をきちんと提供できた場合のみだと指摘。「クールな技術があるので、一度買い物に行ってみたいと人々が思うのは間違いないだろう。だが、また来たいと思わせるのは品質だ」と語った。

原題:Amazon Go Pushes Mediterranean Lamb, Skips the Chili Cheese Dogs(抜粋)

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