レクサス、「ブラックパンサー」で若年層開拓-米高級車の王者奪還へ

  • 2010年を最後にレクサスは米高級車販売の王者から遠ざかる
  • 若ければ若いほど、文化的に多様な集団の獲得が可能-エリクセン氏

北米で2月16日公開予定のマーベル・スタジオ製作の最新映画「ブラックパンサー(原題)」では、スーパーカー「レクサス LC500」のルーフに飛び乗ったスーパーヒーローの主人公ブラックパンサーが都市を駆け回る。レクサスはこの刺激的な映画の一場面を利用して、7年間遠ざかっている米高級車販売での王者奪還をもくろむ。

レクサス LC500

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  レクサスのマーケティング担当バイスプレジデント、クーパー・エリクセン氏は、ウォルト・ディズニー初の黒人ヒーローを主役に据えた映画でのこの大役は、決して偶然ではない、と語った。よりスポーティーで高性能なイメージを浸透させるには、レクサスは新たな顧客層に訴える必要がある。

  エリクセン氏はデトロイトで開催中の北米国際自動車ショーで、「ブラックパンサー」の一部映像を流した後のインタビューで、「われわれは若年層に訴えている。人口動態の観点から、若ければ若いほど、文化的に多様な集団を獲得することができる」と説明。「販売計画を達成するという目標は、多くの新規顧客をこのブランドに引き込むことによって実現する」と語った。

Black Panther Promise?

Lexus is trying to snap a seven-year drought for the U.S. luxury sales crown

Source: Autodata

  米国の人口のうち白人の比率が減少し、ベビーブーマー世代が高齢化し定年を迎える中、企業はわれ先にと非白人人口が増える若年層にターゲットを移している。米国では黒人やアジア系、ヒスパニック系住民の支出額が白人よりも速いペースで伸びており、特にアフリカ系アメリカ人には映画ファンが多い。

ブラックパンサー

写真家:Matt Kennedy / Marvel Studios

  多文化マーケティングに関する調査を行ったサンフランシスコ大学のソニア・マーチン・プール准教授は、マイノリティーへのマーケティングは厄介な場合があると指摘。最近ではスウェーデンの衣料小売り、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)のアパレル広告が黒人顧客から批判を浴び、撤回する事態に追い込まれた。レクサスは長期にわたりこうした消費者に訴えているが、捉え切れていないようだとプール氏は述べた。
    

原題:Lexus Looks to Ride Marvel’s ‘Black Panther’ Back to Luxury Lead(抜粋)

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