【個別銘柄】かんぽ生や第一三共高い、日本ペイH急伸、タダノは急落

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  • かんぽ生にアナリスト強気判断相次ぐ、ゴールドマンとSMBC日興
  • タダノ:建設用クレーン車エンジンで米排ガス規制違反の可能性

22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  かんぽ生命保険(7181):前週末比2.2%高の2889円。SMBC日興証券は投資判断「1(アウトパフォーム)」、目標株価3300円で調査を開始した。資産・負債の総合管理(ALM)効率化による運用収支改善、第3分野特約の販売強化、配当性向目標上限50%までの還元余力が高い点が評価されれば、過去の株価ディスカウントは解消するとの見方を示した。ゴールドマン・サックス証券では、金融正常化局面で生保株は長期金利の先行上昇の恩恵を受けるとみており、投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を2740円から3280円に上げた。

  MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725):2.1%高の3876円。SMBC日興証券は投資判断「1(アウトパフォーム)」、目標株価4300円で調査を開始した。リスク管理体制の改善加速で海外事業中心に収益性改善を予想。また、次期中期計画に向けグループコア利益の定義見直しを検討しており、株主還元原資の拡大による配当・自社株買いも期待されるとした。ゴールドマン・サックス証券は判断を「中立」から「買い」、目標株価を4300円から4780円に上げた。

  第一三共(4568):5%高の3468円。19日公表の資料で、米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウムで発表したHER2発現の胃がん患者を対象としたDS-8201の第1相臨床試験の最新データが、有用性をあらためて示唆したと説明した。 大和証券は、HER2陽性胃がんでも有力な治療選択肢となる可能性が一段と高まった印象と評価。DS-8201のピーク時年間売上高は5000億円程度を想定する。

  日本ペイントホールディングス(4612):8.3%高の4110円。取締役選任に関する株主提案書を19日に受領した。筆頭株主であるシンガポールのウットラムグループが提案した新たに5人の社外取締役の選任について、野村証券では短期的に経営が困難する懸念はあるだろうが、株主価値最大化の追求という考えは合理的だと指摘した。

  タダノ(6395):8.2%安の1935円。米国で販売した建設用クレーン車に搭載したエンジンについて、米ディーゼルエンジン排ガス規制の段階的緩和措置(TPEM)の要請の一部を満たしていない可能性があり、米環境保護庁に自己申告したと19日に発表。みずほ証券は、違反となれば米当局から制裁金を科される可能性が高いと指摘した。

  フージャースホールディングス(3284):18%安の1041円。一部コミットメント型ライツ・オファリングを実施する。2月1日にフージャH以外の全株主に対し、普通株式1株につき新株予約権1個を無償で割り当てる。行使代金は1個当たり500円。権利行使時の1株価値希薄化を懸念する売りに押された。

  川崎重工業(7012):1.1%高の4450円。米国のニューヨーク市交通局から地下鉄の新型車両約1600両を受注する見通しになった、と日本経済新聞が20日に報道。受注総額は約4000億円で、同社にとって過去最大規模としている。

  関西ペイント(4613):2%安の2819円。ゴールドマン・サックス証券は、インド子会社が19日に発表した第3四半期業績は売上高に占める原材料の比率が57%と第2四半期に比べ200ベーシスポイント程度上昇し、酸化チタンや溶剤系の原料高懸念が残るとの見方を示した。同証米国チームは、酸化チタン以外の樹脂や溶剤の原料高で18年の塗料会社の利益率はさらに縮小する、と分析している。

  NISSHA(7915):3.9%安の3110円。19日に発表した17年12月期営業利益速報値は64億円と、従来予想55億円を上回ったが、JPモルガン証券はデバイス需要の上振れが主因で楽観視できないと指摘。主要顧客新モデル作りこみから今後はその販売影響がデバイス需要に影響を与える局面に入るとの見方示した。

  ジャパンディスプレイ(6740):2.2%高の238円。米アップルが今秋発売する見通しの次期「iPhone(アイフォーン)」画面に、Jディスプが開発した新型液晶「フルアクティブ」が採用される方向になった、と時事通信が20日に報じた。

  そーせいグループ(4565):3.5%高の1万1250円。ドイツ証券は新規に投資判断を「買い」、目標株価を1万6050円とした。英子会社ヘプタレスのSTaR技術は強力な創薬プラットホームと評価。ことしはパイプラインの開発が進展、フェーズ2資産がゼロから4件に増えると予想しており、パイプラインの再評価が進むとみている。

  帝国繊維(3302):4.6%高の2633円。資産運用会社のスパークス・グループは19日、帝繊維に対し17年12月期末に1株当たり90円の配当、取締役任期を現状の「選任後2年以内」から「1年以内」に短縮することを株主総会で求めると発表した。会社側の配当計画は30円。

  Gunosy(6047):1.3%高の3085円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を3300円から3800円に上げた。上期決算は全体的に堅調だったが、株価が下落した点について、スマホ向けアプリの「ニュースパス」と「LUCRA(ルクラ)」に比べグノシーのアクティブユーザー数の伸び鈍化が一因とみるが、ユーザー数の差を勘案すると特にネガティブではないとみている。

  トリケミカル研究所(4369):700円(16%)高の5090円ストップ高。東京証券取引所は19日、26日の取引から同社株をジャスダック市場から1部に市場変更すると発表、投資家層の拡大を見込む買いが膨らんだ。

  日本電子(6951):7.4%高の684円。クレディ・スイス証券は為替前提を1ドル=110円から113円に見直し、業績予想を引き上げた。18年3月期の営業利益は31億3500万円と会社計画30億円を上回ると予想、来期は46億8400万円から50億300万円に増額。目標株価は算出基準年度を今期から来期に変更して525円から690円に引き上げた。投資判断は「中立」を継続した。

  ミライアル(4238):18%高の2512円。18年1月期の営業利益計画を前期比2.6倍の12億円と、従来予想の8億3000万円から上方修正した。主力の半導体関連製品の出荷が好調、稼働率向上も利益を押し上げる。

  リブセンス(6054):17%高の626円。17年12月期の営業利益は2億2400万円と、従来計画の収支トントンから黒字を確保したもようと発表した。コスト見直しに加えて一部投資費用を繰り越したことなどで販売管理費が予想を下回る見込みとなった。

  アジュバンコスメジャパン(4929):7.3%安の1112円。17年4ー12月期の営業利益は前年同期比10%減の5億6100万円だった。エイジング基礎やメイクが若干弱含みで推移する中、原価率の上昇や新卒採用などによる人件費増加、荷造り運搬費の増加などが採算面で響いた。

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