米でインフル大流行、新型ウイルスの出現でさらに悪化の恐れ

米国では今シーズン、インフルエンザが保健当局が十数年前に追跡調査を開始して以来、最悪の流行となっている。シーズンが終わるまでにまだ11~13週あり、新型ウイルス出現の恐れがあるため、事態はさらに悪化する恐れがある。

  インフルエンザの外来患者数は1月の第1週に増加し、この時期の感染者数では過去最多となった。

  米疾病対策センター(CDC)によると、今シーズン最も猛威を振るっている「H3N2」型の流行が問題になっている州で、「H1N1」型の感染が確認され始めている。CDC国立予防接種・呼吸器疾患センターでインフルエンザ部門を担当するディレクター、ダン・ジャーニガン氏は、「B」型ウイルスが引き起こすまた別の種類のインフルエンザがシーズンの終わりまでに出てくるだろうと指摘した。

  現在、インフルエンザ予防に使われるワクチンの大半は卵の成分を含有しているが、卵はH3N2型の生育にはあまり適さず、効果的なワクチンができる確率が比較的低い。しかし最近の進歩によって卵の成分を含まない新種のワクチンが2種類、登場した。仏サノフィの「フルブロック」と、豪CSLの「フルセルバックス」だ。ジャーニガン氏は、いずれも製造工程で卵を使用しないため、できたワクチンは実際に流行しているものに近くなる可能性があると語った。

  「より幅広い有効性があり、効力が長持ちするワクチン、一生に1回か2回の接種であらゆる種類のインフルエンザを予防できるというようなものが最終的に登場してくれればいいのだが、そのようなものが現れるまでには数年かかると思う」とジャーニガン氏は話した。

原題:Think Flu Season Is Bad? It Could Get Worse Before It’s Over(抜粋)

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