債券先物が小幅安、米金利先高観が重し-日銀の金利抑制に期待感も

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  • 流動性供給入札の結果、相場に水を差す格好-しんきん証
  • 米金利2.7%超えなら20年0.6%支えきれない可能性-パインブリッジ

債券相場は先物が小幅安。前週末に米長期金利が上昇した流れを引き継いだほか、この日に実施された流動性供給入札の結果が市場の期待ほど強くなかったと受け止められて、売り圧力がかかった。一方、日本銀行の金融政策決定会合の発表をあすに控え、金利上昇を抑制する姿勢に変化はないとの見方から下値も限定された。

  22日の長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比1銭高の150円39銭で取引を開始。一時は150円41銭まで上昇した。正午過ぎに流動性供給入札の結果が判明するとやや売りが優勢となり、4銭安の150円34銭まで下落。結局は1銭安の150円37銭で引けた。

  しんきん証券営業企画部の高井行夫副部長は、「流動性供給入札は強めの結果が想定されていたものの、結局は市場実勢並みで無難な内容となり、相場に水を差す格好になった」と指摘。一方、日銀決定会合では、緩和策をめぐる出口方向の市場の観測について「火消しにまわるような内容が見込まれ、マーケットにとっては買いの材料になる可能性がある」とみる。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の349回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値から横ばいの0.075%で取引を開始し、その後も同水準で推移した。

  19日の米国債相場は下落。米インフレ見通しの上昇を受けて利上げ観測が広がったことなどを背景に10年債の利回りは一時2.66%台と、2014年以来の高水準を付けた。パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「米長期金利が2.7%を超えてくると、さすがに入札後は20年債利回りの0.6%で相場は支えきれない可能性がある」とみる。

  この日の新発20年物の163回債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)低い0.585%で推移。19日には一時0.60%と、昨年10月以来の水準まで上昇した。25日には20年利付国債の入札が予定されている。

  財務省はこの日、残存期間5年超15.5年以下の銘柄を対象に流動性供給入札を実施した。応札倍率は3.34倍。前回の同ゾーン入札時は3.13倍だった。最高利回り較差はマイナス0.005%、平均利回り較差はマイナス0.008%となった。

過去の流動性供給入札の結果はこちらをご覧下さい。

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