1月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が下げ埋める、米政府閉鎖回避の動き見守る

  19日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小動き。ドル指数は下げを埋めて小幅高となった。投資家は米政府機関閉鎖の回避を可能にする暫定予算案に注目、交渉の行方を見守った。

  ドル指数は一時0.4%低下して2015年1月以来の低水準となる場面もあった。週間ベースでは0.5%下げ、6週連続の低下。暫定予算案が19日深夜までに議会を通過しなければ米政府機関が閉鎖する可能性があり、この回避を目指す動きを見守る相場展開となった。何らかの予算法案で議会が合意すればこのところのドル売りが小休止する可能性があると、トレーダーらは指摘した。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。ユーロは対ドルで0.1%未満下げて1ユーロ=1.2233ドル。ポンドは対ドルで0.2%安の1ポンド=1.3864ドル。ドルは円に対し0.3%安の1ドル=110円77銭。

  ユーロは対ドルで上げを消し小幅安。週末にはドイツ社会民主党(SPD)の党大会、来週には欧州中央銀行(ECB)の政策委員会が予定されており、ユーロにとってのイベントリスクが高い1週間となる見通し。

  ポンドは対ドルで欧州時間の上昇から下げに転じた。一時は0.4%安の1.3839ドルまで下げる場面があった。

  ドルは円に対して下落したが、欧州時間からは下げ幅を縮小した。この日、主要10通貨のうち対ドルで上昇したのは円のみだった。

欧州時間の取引

  ドル指数が3年ぶり低水準となった。米国債利回りの上昇という通常ドルを押し上げる要因があったものの、米政府機関閉鎖の可能性を巡る懸念の影響がより大きかった。ポンドはドル軟調も追い風となって最近の上昇基調を維持。2016年6月以来の高値を付ける場面があった。
原題:Dollar Little Changed as Investors Eye U.S. Govt Funding Talks(抜粋)
Dollar Drops on Shutdown Fears as Pound Allure Steadily Grows(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が上昇-10年債利回り約3年ぶり高水準

  19日の米株式相場は上昇。市場では政府機関閉鎖を巡る議会の動きは特に材料視されず、S&P500種株価指数は最高値を更新した。規制当局が金融規制の一段の緩和に向けて取り組んでいるとの報道が手掛かりとなった。一方で米国債利回りは約3年ぶり高水準に上昇した。

  • 米国株は上昇、S&P500種は最高値更新
  • 米国債は下落、10年債利回り2.66%
  • NY原油は続落、1週間ぶり安値-米国の生産増加を警戒
  • NY金は上昇、ETF保有量も増加-米政府閉鎖見通しでドルの上値重い

  主要株価指数は全て上昇。アパレル関連や耐久財メーカーなどが特に値上がりした。10年債利回りは2014年以降で初めて2.65%を上回った。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2810.30。ダウ工業株30種平均は53.91ドル(0.2%)上げて26071.72ドル。ニューヨーク時間午後4時50分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて2.66%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続落。約1週間ぶりの安値となった。国際エネルギー機関(IEA)が米国の石油生産は今年「爆発的」に増えるとの見通しを示す中、現在の価格上昇が再び過剰生産につながるとの警戒が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比58セント(0.9%)安の1バレル=63.37ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は70セント下げて68.61ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。金連動型上場投資信託(ETF)を通じた保有量は急増し2013年以来の高水準となった。米政府閉鎖が見込まれる中、ドルの上値が重かった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.4%高の1333.10ドルで終了した。週間では0.1%値下がり。

  スタイフェルのチーフエコノミスト、リンジー・ピエグザ氏は「(米国債)の大きな動きは、米国をはじめ世界の金融当局による一層の緩和解除を市場が見込んでいることを引き続き浮き彫りにしている。これに加えて潜在成長率・インフレ率を上回る成長・インフレが予想されていることも背景にある」と述べた。

  一方、市場では米政府機関の閉鎖リスクについてはあまり深刻に捉えていないようだ。
アリアンツ・グローバル・インベスターズのバーンズ・マッキニー最高投資責任者(CIO)は「市場はほとんど注目していない」と指摘。「この1年、市場はあらゆる悪いニュースを受け流してきた。北朝鮮問題や英国の欧州連合(EU)離脱を受け流せるのであれば、政府機関閉鎖のリスクなど大した問題ではない。前例がなかったわけではない。過去にもあったことだ」と続けた。
原題:Stocks Ignore Shutdown Talks, Continue Record Run: Markets Wrap(抜粋)
Crude Falls to Lowest in a Week as Shale Revival Fears Haunt
PRECIOUS: Gold, ETF Holdings Rise as Shutdown View Crimps Dollar

◎欧州株:上昇、ストックス600指数が15年8月来の高値-決算に期待

  19日の欧州株式相場は幅広い銘柄に買いが入り、指標のストック ス600指数が2015年8月以来の高値に上昇した。来週から本格化する欧 州企業の決算に投資家の高い期待が集まっている。

  ストックス600指数は前日比0.5%高の400.88で終了。業種別19指数 のうち17業種が上昇。パーソナル家庭用品は1.6%高で2カ月半ぶりの 大幅高。

  個別銘柄では、アディダスが6.9%、シュタインホフ・インターナ ショナル・ホールディングスが6.2%それぞれ値上がり
原題:Europe Stocks Gain on Bullish Bets Before Upcoming Earnings Week(抜粋)(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が下げ埋める、ECBのQEは年末まで延長と報道

  19日の欧州債市場では、ECBが9月に資産購入プログラムを終了 せず年末まで延長することを選ぶ可能性があるとの報道を受け、序盤の 下げを解消した。この日の引け後にフィッチ・レーティングスが格上げ を発表するとの期待からスペイン債が周辺国債の上げを主導した。

  スペイン10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下。ドイツ債とのスプレッドは2010年以降で最小。

  フィッチによるスペインの格付けは現在「BBB+」、見通しは 「ポジティブ(強含み)」。「A」に引き上げられるとの期待が一部に あり、そうなれば保守的なファンドからいっそうの需要を集める可能性 がある-モルガン・スタンレー。

  9月の債券購入終了は依然選択肢にあるが、ECBは年末まで延長 する可能性があると、マーケット・ニュースが事情に詳しい関係者の話 として報道。

  米国債利回りがアジア時間で2014年9月以来の高水準に達したこと を受け、序盤のドイツ債は下落していた。

  来週は供給が減少する。市場の主な関心は25日のECB政策発表 で、一部にはフォワードガイダンス変更を巡る観測がある。
原題:Bunds Erase Losses on ECB Reports: End of Day Curves, Spreads(抜粋)



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