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2%の目標上回るインフレ容認も-米金融当局者が公然と表明

  • 「小幅かつ一時的なオーバーシュートは問題ない」とNY連銀総裁
  • 物価圧力の高まりに手当たり次第に対応する意向はないことを示唆

米国の物価圧力に上昇の兆しが見られる中、米金融当局者の一部は2%の当局目標を上回るインフレ高進を容認する意向を公然と表明しつつある。

  ニューヨーク連銀のダドリー総裁は11日の講演で、「はっきりさせておきたいのは、小幅かつ一時的なオーバーシュートは問題にならないだろうという点だ」と指摘。「そのような事態となれば、われわれのインフレ目標が上下に対称的であることを示し、インフレ期待を当局の長期的な目標前後にしっかりとつなぎ止めるのに役立つだろう」と述べた。

  このような発言は、物価圧力の高まりに対し、金融当局として利上げペースの大幅加速で手当たり次第に対応するつもりはないことを示唆する。コーナーストーン・マクロのパートナー、ロバート・ペルリ氏は16日の顧客向けリポートで、「米金融当局は長年にわたり投資家にとって一番の友だったが、それが近く変わることはないだろう」と記した。

  連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は昨年、米国のインフレ鈍化を「ミステリー(謎)」と呼んだが、その後インフレ率は徐々に上昇する兆しを見せている。当局が物価指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数のうち、変動の大きい食料品とエネルギーを除いたコア指数は11月に前月比1.5%上昇と、8月の1.3%上昇から伸びが加速した。債券市場でも予想インフレ率が上昇しつつある。

  当局目標を上回るインフレを容認する考えをこのところ表明しているのは、連邦公開市場委員会(FOMC)の副議長を務めるダドリー総裁だけではない。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は5日、記者団に対し、「インフレ率が2%に達するだけでなく、しばらくの間それを上回るようにできれば、実際有益だろう」と話した。

原題:Fed Officials See Benefits in Letting Inflation Run Above Target(抜粋)

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