スポットライト浴びるユーロ圏の国債-日中投資家の米国債離れで

  • 米国債は財政赤字拡大で供給倍増の可能性-為替ヘッジコストも上昇
  • 好調な欧州経済の下でユーロは良好なパフォーマンス

記録的なペースでユーロ建て国債発行を行っているユーロ圏の国々は、世界で最も積極的な買い手の幾つかが飛び付く様子を目にするだろう。

  日本や中国の投資家は米国債購入に消極的になっており、こうした投資家の資金が欧州に向かう機運が高まっている。転機の初期的な兆しは既に見られるかもしれない。ベルギーが今週新規発行した国債のうち、16%相当をアジア勢が購入した。1年前は1%にすぎなかった。

  米国債は今年、財政赤字拡大を受けて供給が倍増する可能性がある。一方、欧州経済は好調で、ユーロは過去1年間にG10通貨で最も良好なパフォーマンスを示しており、欧州中央銀行(ECB)はまだ債券購入プログラムを続けている。

  為替先物予約を使って計算したドル・円のヘッジコストが金融危機以来の高水準の近辺にあることも考慮すれば、アジア資金が欧州に流入するのは自然な流れといえそうだ。日本の財務省が12日に公表した対外証券投資では、昨年11月の日本の投資家による対米国債投資は2カ月連続の売り越しとなった一方、ドイツやフランスなどの国債投資は買い越しとなった。

  インテレクタス・パートナーズのチーフエコノミスト、ベン・エモンズ氏は「為替ヘッジコストの上昇でアジア勢が米国債から資金を引き揚げ、欧州債に振り向ける動きが加速するのではないか。米国での供給増に市場が懸念を抱いているのは本当だ」と語った。

原題:Japan Dumping U.S. Treasuries Puts Spotlight on Euro-Area Debt(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE