EV関連企業に投資するヘッジファンド誕生へ-リチウム生産を後押し

  • CQSの元パートナーがファンド運用へ-資産規模は280億円
  • ファンドが対象とするのは200社超、リチウム企業の元CEOも採用

マイケル・ヒンツ氏率いる投資会社CQS・UKの元パートナー、ウィル・スミス氏が、電気自動車(EV)ブームで恩恵を受けるとみられる製品・サービスを提供する企業に投資するヘッジファンドの運用を開始する。

  ブルームバーグ・ニュースが閲覧した文書によると、ウェストベック・エレクトリック・メタルズ・ファンドは来月トレーディングを開始する見通しで、最大2億5000万ドル(約280億円)の調達を目指している。スミス氏は、2016年にロンドンを本拠とするウェストベック・キャピタル・マネジメントを設立する前はCQSで天然資源担当の責任者を務めていた。同氏はコメントを控えた。

  トヨタグループの商社を含め、企業は電気自動車の電池向け資源を確保しようと躍起になっており、銅やニッケル、リチウム、コバルトなどの資源の採掘会社はヘッジファンドにとって絶好の投資対象となっている。資源の末端利用者はイーロン・マスク氏率いる米テスラなどの企業。同社は世界最大のリチウムイオン電池プロジェクトの開発に参画している。

  ウェストベックのファンドは200社余り、時価総額で計約6500億ドルの企業への投資機会を狙っている。また、文書によれば、リチウム企業の最高経営責任者(CEO)をファンドのアドバイザーとして迎えているが、氏名は明らかにしていない。

  別の文書によると、ウェストベックの既存のエネルギーファンドの1月に入って12日までの運用成績はプラス20%。昨年はマイナス17%だった。16年はプラス22%。  

原題:Lithium Makers for Tesla Batteries Get a Dedicated Hedge Fund(抜粋)

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