IBM:10-12月期新事業の売上高、強気派には不満-株価下落

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  • クラウドなど戦略分野の売上高に失望感-GBHのアイブス氏
  • 約6年ぶりに増収を達成、メインフレーム新製品が寄与

IBMは約6年ぶりに増収を達成した。だが、その伸びは一部アナリストが期待していたようなクラウドコンピューティングや他の新製品がけん引役ではなかったことから、株価は18日の米株式市場の時間外取引で下落している。

  GBHインサイツのチーフ戦略責任者、ダニエル・アイブス氏は「強気派はこの分野の躍進を期待していた。株価が下落しているのはこのためだ」と指摘。比較的新規のビジネスの収入が「市場でささやかれていた予想に届かず」、最も強気なシナリオが裏切られた形だと分析した。

  クラウドやアナリティクス、セキュリティー、モバイルといった同社にとって比較的新しい製品・サービスを手掛ける戦略分野の昨年10-12月(第4四半期)売上高は111億ドル(約1兆2300億円)。前年同期比で17%増加したが、アナリスト予想平均とほぼ同水準にとどまった。アイブス氏はさらなる増収を期待する声が多かったと指摘した。

  10-12月期の増収の主因は、メインフレームサーバーの新製品の売り上げだ。銀行や医療関連企業などの顧客が金融取引や顧客への請求などに使う大規模なアプリケーションを稼働させるため、自社のデータセンター用にハードウエアや関連ソフトウエアを購入しており、今後数四半期はIBMの売り上げを押し上げるだろうとアナリストらは指摘する。

  10ー12月期の売上高は前年同期比3.6%増の225億ドルで、アナリスト予想平均は220億6000万ドルだった。IBMは昨年10月に増収見通しを示していた。IBMは米国の新税制に対応し55億ドルの一時的費用を計上したため、利益の重しとなった。

  10-12月期の1株利益は一部項目を除いたベースで5.18ドル。アナリスト予想平均は5.17ドルだった。通期1株利益はアナリスト予想平均の13.81ドルに1セント届かなかった。一般会計原則(GAAP)に基づくと、10-12月期は損失を計上した。IBMの株価は時間外取引で一時4.8%安の161ドルを付けた。

原題:IBM Falls After Sales in New Business Fail to Impress Bulls(抜粋)

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