ドルは111円台前半、来週の日銀会合警戒が重し-米金利上昇支え

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  • ドルは一時111円48銭と12日以来の円安水準付けた後、伸び悩み
  • 日銀会合まで出口戦略への警戒が払しょくされない-三菱UFJ信託

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台前半で推移。前日の米金利上昇やレパトリ(本国への資金環流)期待などを背景に、ドル買い・円売りが先行。その後は、来週の日本銀行金融政策決定会合を控えて警戒感が残る中、上値が重い展開となった。

  18日午後3時7分現在のドル・円は前日比0.1%安の111円15銭。朝方の111円前半から、午後には一時111円48銭と、12日以来のドル高・円安水準を付けたがその後は伸び悩んだ。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替市場課の池島俊太郎課長は、ドル・円について、「米税制改革に伴うレパトリのドル買いが意識された。また暫定予算案の成立期待と政府機関閉鎖懸念の後退などもドルの押し上げに寄与した」と分析。半面、22、23日の日銀会合までは、「出口戦略への警戒が完全に払拭されないことや111円台後半では日銀想定レートを上回る水準で3月末までの円買いが手当ができることから実需の売りが予想される」と説明し、上値が重いとの見方を示した。

  前日の米国市場で主要株価指数は過去最高値を更新。米長期金利は5ベーシスポイント(bp)上昇の2.59%程度で終了した。ドル・円は、一時110円19銭と昨年9月15日以来の円高・ドル安水準を付けた。18日は、1月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や12月の住宅着工件数などが発表される。

  FPG証券の深谷幸司社長は、「きのう米国株は強く高値を更新。リスクオンのセンチメントが勝り、円安方向の動きになった。米地区連銀経済報告(ベージュブック)は基本的に景気動向判断は変わっていない。強めの印象」と説明。ドル・円は、「米国の長期金利動向にらみ。米インフレ・長期金利上昇はゆっくりと進む見込み」と語った。

  17日公表のベージュブックによると、18年初めにおいては12管轄区のほぼ全てが経済の緩慢ないし緩やかな拡大を報告した。クリーブランド地区連銀のメスター総裁は同日、「米減税で自身の見通しに上振れリスクがある」と発言。「18年の緩やかな利上げが適切」との見解を示した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%高の1ユーロ=1.2204ドル。前日に一時3年ぶり1.23ドル台に乗せた後、反落した。三菱UFJ信託銀の池島氏は、「ユーロは基本的にはスピード調整の動き。ユーロ高に対するけん制は出てきているものの、出口に向かう方向性は変わっていない。その意味で基本的な方向感は上だと思う」と語った。

  コンスタンシオECB副総裁は、イタリア紙レプブリカとのインタビューで、「ECBは為替相場の目標を持たないが、ファンダメンタルズ動向を反映しない急激な動きについては懸念している」と発言した。

  欧州では18日、ECB政策委員会メンバーのバイトマン独連銀総裁、クーレ理事などがフランクフルトで発言する。

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