中国の民営企業で共産党の存在感増す-国有企業が株取得の方向

  • 国有企業は社会主義経済の「根幹」も、アリババなど民営企業が台頭
  • 中国は経済のあらゆる側面でコントロールを維持したい-陳李氏

Members of the media wait in line outside of the Great Hall of the People for the closing ceremony of the National People's Congress (NPC) in Beijing, China.

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国共産党による国有企業の掌握を進めた習近平総書記(国家主席)は、今度は民営企業で党の存在感を高める考えを示唆している。

  習氏は国有企業を中国の社会主義経済を支える「根幹」と呼んだが、大半の国有企業はテクノロジーを中心とした産業がこの20年で急成長するより前に設立された。このため、金融や自動化などの革新的な企業に加え、アリババ・グループ・ホールディングやテンセント・ホールディングス(騰訊)、百度(バイドゥ)などテクノロジーの主要民営企業が中国経済で勢力を拡大している。こうした中、国有企業が民営企業の株式取得に動こうとしている。

  クレディ・スイス・グループの株式ストラテジスト、陳李氏(香港在勤)は「中国は国内経済のあらゆる側面で国によるコントロールを維持したいと考えている。経済構造の変化についていく必要がある」と指摘。「今後の経済にとって最も重要な産業を中国が黙って見過ごすわけがない」と話す。

  習指導部の下で進められた国有企業の見直しは、海運や鉄道車両製造など全土に広がった多数の部門の再編が中心だった。だが、「混合所有制」の取り組みであまり知られていないのは、国有企業に民営企業の株式を取得するよう奨励するという部分だ。

  調査会社トリビアム・チャイナのパートナー、イーサー・イン氏(北京在勤)は「一部の民営企業は恐らく国有企業から出資を受けたいと考えている」と分析。政府関連ビジネスの受注争いで助けになる可能性があるためだと指摘したが、「これはもろ刃の剣のようなものだ」とも述べた。

原題:China’s Communists Will Take More Stakes in Private Companies(抜粋)

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