米アルコア:10-12月利益は予想下回る-燃料費増加が響く

更新日時
  • 好調な年だったが燃料・原材料費の増加と為替差損が影落とす
  • 今年の世界アルミ市場は需要超過になると予想

米国最大のアルミニウム生産会社アルコアの昨年10-12月(第4四半期)決算では、燃料・原材料費の増加と為替差損が響き、利益がアナリスト予想を下回った。2017年はアルコアにとってほとんど全ての面で好調な年となったものの、コスト増が影を落とした。

  アルコアの株価は昨年1年間で92%上昇と、1999年以来最大の上げ幅となった。中国が汚染物質を排出する違法の古い精錬所を閉鎖するとの見通しなどがアルミ価格を押し上げたことが背景。17年は旧アルコアが16年11月に自動車・航空機向けアルミ部品メーカーのアーコニックと新生アルコアに分離して以来、初めて迎えた年だった。

  アルコアの17日の発表資料によれば、10-12月期の純損益は1株当たり1.06ドルの赤字。前年同期は0.68ドルの赤字だった。一部項目を除いた1株利益は1.04ドルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト11人の予想平均(1.23ドル)を下回った。売上高も前年同期比25%増の31億7000万ドル(約3530億円)と、市場予想(32億9000万ドル)に届かなかった。

  またアルコアは中国が今後も汚染規制目標を達成するために生産能力を抑制するとして、今年の世界アルミ市場は需要超過になると予想した。昨年時点では、世界市場が「比較的バランス」を取り戻すとしていた。

  アルコアは同発表資料で、世界アルミ市場は今年、最大70万トンの需要超過に向かっていると分析。昨年10月時点の17年世界市場予測は中国における生産削減と需要増加を理由に、需要超過30万トンから供給超過10万トンのレンジだった。

  18年の中国市場については150万-170万トンの供給超過と予想。昨年10月時点の17年中国市場予測は180万-200万トンの供給超過だった。

  17日の米株式市場でアルコアの株価終値は1.3%高の56.99ドル。決算発表後の時間外取引では米東部時間午後5時2分(日本時間18日午前7時2分)現在、4.9%安の54.22ドル。

原題:Alcoa Profit Misses as Rising Costs Rain on Aluminum Parade (1)(抜粋)

(18年中国アルミ市場予想などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE