1月17日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が上げ幅縮小、ポンド急伸などに押される

  17日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が午後になって上げ幅を縮小した。ポンドは欧州連合(EU)離脱を決めた英国民投票以来の高値に急上昇した。カナダ・ドルはカナダ銀行(中央銀行)のハト派的見解を受けて対米ドルで下げた後、下げをほぼ埋めた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は小幅高。午後に入って朝方の上げを全て失い、2015年1月以来の低水準となる場面もあった。一方、ポンドは流動性の低さや損切りの買い注文発動で値動きの荒い展開となり、遅い時間に16年6月の国民投票以来の高値をつけた。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、ドル指数は前日比0.2%上昇。ポンドは対ドルで0.4%上昇し1ポンド=1.3844ドル。ユーロは対ドルで0.5%下げて1ユーロ=1.2204ドル。ドルは円に対し0.8%高の1ドル=110円28銭。

  対ドル相場のポンドの日中高値は1.3942ドル。ロンドン市場のトレーダーによると、目標水準として1ポンド=1.4500ドルに言及したマクロ投資家がいるという。

  カナダ・ドルは米ドルに対する下げをほぼ全て埋めた。カナダ・ドルは、カナダ銀行が予想通り0.25ポイントの追加利上げを発表した後に1.25カナダ・ドル台に下げたが、その後は下げ幅を縮小した。

  ドルは円に対して上昇。遅い時間に一段高となり、111円台に乗せた。

欧州時間の取引

  ユーロが対ドルで小幅下落。最近のユーロ上昇に関しハト派的な当局者発言がこの日も出たが、あまり材料視されなかった。
原題:Dollar Pares Gain as Pound Surges, Loonie Claws Back Losses(抜粋)
Euro Shrugs Off Bearish Comments as Dollar Gauge Denies New Low

◎米国株・国債・商品:株が最高値更新-税制改革巡る期待で

  17日の米株式相場は上昇し、主要指数は最高値を更新した。企業は引き続き、税制改革が今年の利益を押し上げるとみている。一方、議会が政府機関閉鎖を回避するとの観測が広がる中で米国債は下落した。

  • 米国株は上昇、主要指数は最高値を更新
  • 米国債は下落-10年債利回り2.59%
  • NY原油は反発、OPECが減産目標順守
  • NY金は続伸、ビットコイン下落でETF通じた金保有が急増

  S&P500種株価指数は11月以降で最大の上げ。またダウ工業株30種平均は300ドル余り上げ、終値で初の2万6000ドル超えとなった。半導体株が上げを主導し、ナスダックの主要指数も最高値を更新した。

  S&P500種株価指数は前日比0.9%高の2802.56。ダウ工業株30種平均は322.79ドル(1.3%)上げて26115.65ドル。ナスダック総合指数は1%上昇の7298.28。ニューヨーク時間午後4時45分現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.59%。 

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。石油輸出国機構(OPEC)加盟国による減産目標の順守が昨年12月は125%となり、生産削減への強い決意が示された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比24セント(0.4%)高の1バレル=63.97ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は23セント上げて69.38ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ビットコインが昨年12月初め以降で初めて1万ドルを割り込んだのに伴い、金連動型上場投資信託(ETF)の「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」の資産はほぼ5年ぶりの高水準となった。ニューヨーク時間午後2時23分現在、金スポット相場は前日比ほぼ変わらずの1オンス=1337.66ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.2%高の1339.20ドルで終了した。

  この日の株式市場は税制改革が特に材料となった。金融株が高い。バンク・オブ・アメリカ(BofA)の決算では利益が市場予想を上回った。また同行は、米税制改革は将来におけるコスト削減の圧力を和らげプラスに働く可能性があるとの見方を示した。
 
  アップルも上昇。同社は税制改革法の施行に伴い、国外に滞留させている巨額の資金を本国に戻し、約380億ドル(約4兆2000億円)の税金支払いを見込んでいると発表。また今後5年間に300億ドルを国内設備に投じるほか、2万人の雇用を新規に創出する計画も明らかにした。

  ハリス・ファイナンシャル・グループのマネジングパートナー、ジェイミー・コックス氏は「市場は主要セクターにおける税制改革の真の影響を見極めようとしている」とし、「特に金融業界はこのところ、決算における繰り延べ税金資産の報告で注目されている。多くの人は繰り延べ税金資産の扱いについて誤解し、正しく理解していないと考えられる。多くは、金融機関が現在計上している巨額の損失が税制改革によるものだとみており、税制改革が今から3四半期後の最終損益にどの程度影響を及ぼすのかあまり明確に把握できていない」と述べた。
原題:Stocks Soar to Records on Earnings Enthusiasm: Markets Wrap(抜粋)
OPEC Discipline Arrests Crude Oil’s Fall From Three-Year High
Bitcoin Sag Lifts Gold ETFs as iShares Assets Fly to 5-Year High

◎欧州株:ストックス600が小幅安、テクノロジーが上昇

  17日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が取引時間の大半を前日比マイナスで推移したが、下げ幅を縮小して終了。金利に敏感な通信株が下落した一方、テクノロジー銘柄が買われた。

  ストックス600指数は0.1%安。一時0.4%安まで下げる場面もあった。業種別のテクノロジーは0.5%高、通信サービスは0.8%安。

  独DAXは0.5%安、仏CAC40と英FTSE100はいずれも0.4%安。

  個別ではUBMが12%高、ロールス・ロイス・ホールディングスが5.4%高、ASMLホールディングが4.9%高。一方、バーバリー・グループが9.3%安、インフォーマが5.7%安と売られた。
原題:European Stocks Steady as Tech Gains Offset TelecomDeclines(抜粋)

◎欧州債:中核債利回りほぼ変わらず、ECB政策委発言の影響限定的

  17日の欧州債市場では、ユーロ圏中核国債利回りがほぼ変わらず。先週売り込まれたユーロ圏国債だが、この日は一休止となった。今週の供給は純額で大幅なマイナスとなる。来週のECB政策委員会会合を控えたブラックアウト期間入りを前に、ECBのコンスタンシオ副総裁とノボトニー・オーストリア中銀総裁が発言したが、影響は限定的だった。

  ドイツ30年債の小規模な入札があったが、無難に消化。応札倍率は1.37倍。

  ECB政策委員会会合を前に、政策委メンバーの発言が注目されている。市場は今後2年で中銀預金金利がゼロに回復することを織り込み済み。
原題:Core EGB Yields Drift Sideways; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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