黒田日銀総裁は「再任の可能性十分ある」-自民・柴山筆頭副幹事長

  • 黒田氏はアベノミクスの良き理解者、急激な政策変更はリスキー
  • PB黒字化目標はなるべく早期に、27年度では遅すぎる

黒田日銀総裁

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

安倍晋三首相と近い自民党の柴山昌彦筆頭副幹事長は、4月に任期満了を迎える黒田東彦日本銀行総裁の「再任の可能性は十分にある」との見方を示した。17日のブルームバーグのインタビューで話した。

  柴山氏は黒田総裁を「政府ときちんと連携ができるメンタリティー」を持った「アベノミクスの良き理解者」と評価。現在の物価は政府と日銀が目指す上昇率2%からは遠く、金融や為替への影響という点からも黒田総裁が進めてきた政策に「激変を及ぼすのは非常にリスキーだ」と述べた。

  黒田総裁の実績については、異次元緩和を導入し「アベノミクスの第一の矢のけん引役」だったと分析。2016年1月のマイナス金利導入も「劇薬だったかもしれないが、今はちゃんと定着している」との考えを示した。金融緩和の負の側面も認識しており、日銀が9日に実施した超長期ゾーンの国債買い入れオペ減額など「状況に応じて柔軟に対応する力がある」と評した。

  任期満了まで3カ月を切り、市場の関心は黒田総裁の後継問題に集まっている。エコノミストへの調査では、黒田総裁の再任との見方が大勢。柴山氏は安倍首相の出身派閥の細田派に所属し、現政権下では総務副大臣や首相補佐官を歴任している。

  柴山氏は、政府が20年度からの先送りを決めた基礎的財政収支(PB)黒字化については、なるべく早期に実現する目標の設定が望ましいとの見方を示した。11日付の日本経済新聞は、政府はPB黒字化が27年度となる試算をまとめたと報道したが、柴山氏は「目標としてあまりにも遅い」と指摘した。

  財政健全化に向けて消費増税は必要だと主張。増税へ向け「株価を含めた経済環境」の整備をしなければいけないと述べた。株価については「今の安定的な基調が続くことが一番望ましい」と話した。

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