マッハ6で飛ぶ偵察機、既にあるのか-ロッキード幹部が意味深発言

  • 約30年前に退役した「ブラックバード」の後継機、開発続く
  • 「デジタル変革」がハイパーソニック開発を可能にしていると幹部

約30年前に退役した米空軍の超音速偵察機SR-71、通称「ブラックバード」の後継機で、ハイパーソニック(極超音速)で飛ぶSR-72の開発に取り組んでいるのがロッキード・マーチンだ。同社の担当者はSR-72の飛行が2030年までに実現する可能性があるとしている。

  SR-72を「ブラックバードの息子」と呼ぶ専門誌もあるが、先週興味を引いたのは、ロッキードがカリフォルニア州に置いている75年の歴史を持つ先進開発プログラム部門「スカンクワークス」幹部が米国航空宇宙学会の年次フォーラムで、SR-72が既に存在しているかもしれないことを暗示する意味深な発言をしたことだ。

  ロッキード副社長の1人、ジョン・オバ二オン氏は、最近のコンピューティング能力と設計ツールが生み出している「デジタル変革」がハイパーソニック開発を可能にしていると説明。その上で、「こうしたデジタル変革がなければ、あなたたちがそこで目にするこの機は製造されなかっただろう。実際に5年前は製造できなかったのだ」と、アーティストが描いたSR-72完成予想図の脇に立ちながら、あえて強い口調で話を締めくくったのだ。

ブラックバード(マッハ3を超える速度で飛び続けることができる)

ロッキード・マーチン

  
  ハイパーソニックとはマッハ5を上回るスピードを指す。つまり音速の5倍を超える速度だ。SR-71はマッハ3.2で飛んでいた。

  もちろんオバ二オン氏は何か確かなことを示したわけではない。SR-72は、操縦士が乗り込むのか、あるいはドローンのように遠隔操作されるのかも明確ではない。
  
  ロッキードはオバ二オン氏の発言についてのコメントを控えながらも、「ハイパーソニック飛行に有益なテクノロジーを進展させ、テストし続ける」と広報担当のメリッサ・ダルトン氏は電子メールで伝えた。米空軍報道官は米軍には「現時点」で関連する情報は何もないとだけ語った。

出所:Lockheed Martin Corp.

原題:America’s Fastest Spy Plane Could Be Back at Speeds of Mach 6(抜粋)

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