円買いが為替市場の主流に、海外ファンドは日銀の政策転換に賭け

  • AMPキャピタル、為替市場で円ロングに最も資金を投入
  • キット・トレーディングは1ドル=100円への円高予想で円買い着手

Japanese 10,000 yen banknotes

Photographer: Kiyoshi Ota

日本銀行が国債買い入れオペを微調整したことで、金融緩和の縮小は近いとの賭けを勢い付かせている。

  AMPキャピタル・インベスターズのネーダー・ナエイミ氏(シドニー在勤)は為替市場で、円ロング(買い持ち)に最も資金を投じている。シンガポールに本拠を置くヘッジファンドのキット・トレーディング・ファンドは円が対ドルで約10%上昇し1ドル=100円になるとみて、これに賭ける取引を先週開始した。オプショントレーダーは先進国通貨の中で円に最も強気だ。

  日本経済のプラス成長継続は20年ぶりの長期に及んでおり、日銀が年内にも金融政策の正常化に着手するとの観測が強まっている。日銀は先週、超長期ゾーンの国債買い入れオペを減額し、10年債利回りが現行目標のゼロ%程度を上回って上昇することを容認するとの見方が広がった。10年債利回りは先週0.08%と、昨年10月以来の高水準に達した。

  ナエイミ氏は「日銀に対する市場センチメントの変化によって、円は大幅に押し上げられる可能性がある」と指摘。 「日銀は終着点に達した。これ以上できることはほとんどなく、イールドカーブのスティープ化を狙う以外、追加緩和も望んでいないだろう」と語った。

  5900億ドル(約65兆3000億円)相当を運用するシュローダー・インベストメント・マネジメントでアジア債券責任者を務めるラジーブ・デメロ氏(シンガポール在勤)も、「日本は転換点にあるか、そこに近い。長期的な政策の変更が近く始まるので、市場は早期警戒で国債買い入れオペを深読みしなければならない」と語った。日銀が年内に緩和縮小に向けて動き出した場合、円は対ドルで108円を上回る可能性があると同氏は予想した。   
         
原題:Yen Emerges as Top Currency Wager for Fund Bets on BOJ Shift (1)(抜粋)

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