市場は怖い物知らず、S&P500種オプションのゆがみが記録的低水準

  • プットオプション価格が持続的に低下、コールとの比較で低迷
  • プット・コール・レシオの平均は昨年3月以来の低水準

A trader is reflected in a monitor as he works on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE).

Photographer: Jin Lee
Photographer: Jin Lee

米S&P500種株価指数がさらに上昇することに賭けたい投資家は、相当な資金を用意しなければならない。

  米国株が記録的な高値で推移する中、相場の下落を見込むプット(売る権利)オプションの価格が上昇を見込むコール(買う権利)オプションの価格に比べて低迷している。ブルームバーグが集計したデータによると、S&P500種の1カ月物25デルタのプットとコールのスプレッドは、過去5年平均をほぼ2標準偏差下回る水準にあり、これはCBOEグローバル・マーケッツのボラティリティー指数(VIX)を抑え込んでいる市場の強欲さ、もしくは怖い物知らずであることを示唆する。
       

  
  プット価格の持続的な低下は、スキュー(ゆがみ)として知られるこのスプレッドが昨年下期(7-12月)の大半にわたり下降トレンドで推移する状況をもたらした。1月3日以降、上値を追う投資家がコール価格を上昇させ、歴史的に著しく強気なポジションの構築に貢献していることをこのデータは示している。
        

ボヤ・インベストメントの資産配分責任者、バーバラ・ラインハート氏

(出所:Bloomberg)

  今年は既に540万余りのS&P500種のコールが取引され、記録的な新年の出足となった。オプション出来高のプット・コール・レシオの過去25日平均は、昨年3月以来の低水準に接近している。
           
原題:Traders Pay Through the Nose to Bet the S&P 500 Will Snap Higher(抜粋)

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